〔安倍晋三とは何者なのか?〕◆ 祖父の岸信介元首相に二十数回インタビューした、岸研究の第一人者、原彬久・東京国際大名誉教授は言った。 ―― 「やはり安倍氏の中に岸信介はいるな、と思う」
〔★は大沼〕◎ 朝日新聞デジタル : 歴史観・改憲…安倍氏の中に岸信介氏 原彬久・東京国際大名誉教授
⇒ http://digital.asahi.com/articles/DA3S11762867.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11762867
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★ 原彬久氏はさらに、こう続けている。
「安倍氏は幼少のころから『祖父はA級戦犯の容疑者だ』などと言われ、いやが応でも岸という存在が自分に降りかかる。成長するにつれ、自分の祖父はどんな存在で何をしたか、学ばざるを得ない。安倍氏の中で岸氏の存在はどんどん大きくなったのではないか」――と。
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★ 独「シュピーゲル」誌の指摘する、祖父(岸)―孫(安倍)の(政治的な)「隔世遺伝」説 を裏付けるような発言である。
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★ わたしもまた、安倍首相が祖父の岸氏から、教訓までも学んだ人だと思っている。
たとえば、岸氏はその『回顧録』(廣済堂出版)で、「60年安保改定」を振り返り、こう述べている。
「岸内閣のマスコミ対策に手抜かりがあったことは認めざると得ない」(638頁)
安倍首相が、徹底したマスコミ対策を続けているのは、こうした岸氏の‘反省’(?)が、教訓として伝わっているからではないか。
Posted by 大沼安史 at 08:59 午前 | Permalink