〔「アベノ珍語」、またも登場!――「お試し改憲」に続き、こんどは政府が勝手に決めて、高レベル放射性廃棄物を地下に埋め込む「科学的有望地」!〕◆ 信濃毎日・社説 / 「多額の補償金や補助金で「有望地」の民意を、受け入れへと誘導する狙いなのだろう」 ★ 「美しい国」に「アベノ放射能的絶望地」がつくられる!
〔★は大沼〕◎ 信毎・社説 : 核ごみ処分地 押し付けになりかねない
(23日付け) ⇒ http://www.shinmai.co.jp/news/20150523/KT150522ETI090014000.php
・ 沖縄の基地問題のように「唯一の解決策」と、一方的に押し付けるのだろうか。
原発から出る核のごみ、高レベル放射性廃棄物の最終処分地である。政府がきのう、新しい基本方針を閣議決定した。火山や活断層を避けた「科学的有望地」を政府が提示し、受け入れを「申し入れる」という。
・ 国内の科学者でつくる日本学術会議は、2010年から核のごみ処分について議論し、長期にわたる地層処分の安全性を科学的に判断するには、現状では限界があるとの認識に至った。
4月には、国民的合意ができるまで核のごみを暫定保管することを提言した。
・ 政府の新たな基本方針では、処分場の閉鎖までは廃棄物を搬出可能な状態にして、将来の政策変更や技術開発に応じられるようにするとしている。
将来の技術開発を担保にして処分場を決めるほど、政府と国民の信頼関係はない。閣議決定は問題と言わざるを得ない。
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◎ 朝日新聞デジタル : 国主導で原発ごみ処分地選定、「有望地」提示 閣議決定
(22日付け) ⇒ http://www.asahi.com/articles/ASH5Q335KH5QULBJ002.html
・ 火山帯や断層帯は従来通り避ける方針。これまでの議論では、軟弱地盤を避けるため関東や関西などの平野部も除かれる見通し。地下水の動きが少ない沿岸部や沿岸の海底下などが検討される可能性もある。今後、人口密度や土地利用といった観点からも適性を検討する。
・ 将来の技術進歩で別の処分法に見直せる余地を残すため、搬入した廃棄物を回収できるようにすることも盛り込んだ。最終処分が始まるまでには長い年月がかかるため、経産省は22日、原発にたまり続ける使用済み燃料の貯蔵容量を増やす具体策を作る方針も示した。
Posted by 大沼安史 at 07:04 午後 | Permalink