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2015-05-09

〔フクイチ核惨事〕◆ 「原子力発電は永久の負債だ、原発は原水爆時代と工業文明礼賛時代の終末を飾る恐竜である」――チェルノブイリの年の末、不審の山岳遭難死を遂げた故・水戸巌さんは雑誌『現在農業』の1978年9月号に、こんなタイトルの論文を書いていた!

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 〔★は大沼〕◎ 水戸巌さんの著作・講演集、『原発は滅びゆく恐竜である』(緑風出版、2014年初版、2015年1月、第4刷)の、小出裕章さんによる「まえがき」より。

 ★ そしてその恐竜がいまフクイチで、ますます恐ろしい正体を現し、メルトダウン溶融放射能マグマから猛烈な放射能を吐き続け、凶暴にのたうちまくっている。

 フクイチの核毒恐竜も始末できないで、どうして川内再稼働なのか?

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 ★ 水戸巌さんは息子さん2人と1986年12月30日、厳寒の北アルプス剱岳(つるぎだけ)北方稜線で「遭難」し、翌年夏、遺体で発見された。

 53歳だった。 
 
 『原発は滅びゆく恐竜である』に収録された水戸喜世子・夫人の寄稿文によると、「テントのファスナーは閉じていて、谷に向いた面だけにT字型の破れ目があって、そこから谷筋に向けて体が放り出されたと思われる。この破れ目は何が原因でできたものか、なぜ靴はテントに残したまま全員が寝袋と共に靴下姿で谷筋から発見されたのか、頭部の血痕の原因は何か……『気象遭難説』だけでは説明したことになっていない」。

 もしも――万が一、巌さんらが「謀殺」されたとしたら、よほど冬山山岳訓練を受けた者どもの仕業だろう。

  ヘリを使ったのかもしれない???

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 フクイチ事故のあと、喜世子さんの夢の中に、巌さんが一度だけ出てきたことがあるという。

 「たった一人官邸に乗り込み、自分たちも参加させろ! と〔当時の〕菅総理に要求を突き付けている」巌さんだった。

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 ◎ 緑風出版 書誌情報 ⇒ http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1403-9n.html

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 ◎ ユーチューブ / 水戸喜世子さん 「亡き夫の遺志を継ぐ妻:原発差し止め求める女性 」
 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=5ICBvZnHbwg

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 ◎ 参考/ 東京新聞 2015年4月15日付け ⇒  http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015041502000120.html

 大阪府高槻市の水戸喜世子さん(79)は、芝浦工業大の教授だった夫巌(いわお)さんの遺志を継ぎ、仮処分申し立てに参加した。約二十九年前に亡くなった巌さんは放射線物理学の専門家として講演会や論文を通じて原発事故による被害の危険性を訴え、科学者の立場から反原発運動を支えてきた。

 「原発には潜在的な危険があり、最悪の事故が起きる可能性がある」との巌さんの警告もむなしく、福島では事故が起きた。「夫の訴えを決して無駄にしない」。事故後に脱原発運動に参加し、昨年五月に判決が出た関電大飯原発3、4号機の差し止め訴訟にも原告に加わった。

Posted by 大沼安史 at 06:29 午後 |