〔アベコベ〕◆ 「戦争は平和」――「安倍政権の語法は、〔ジョージ・オーウェルのいう〕まさにニュースピーク(長谷部教授) / 「『平和安全法制』と銘打っていますが……「新語法(ニュースピーク)」ですね(杉田教授)。/ 「どれもこれもアベコベです」(長谷部教授)★ アベコベ……アベノペテン!
〔★は大沼〕◎ 朝日新聞デジタル : 長谷部恭男・早稲田大教授と、杉田敦・法政大教授が対談
⇒ http://digital.asahi.com/articles/DA3S11770977.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11770977
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長谷部 安倍政権の語法はまさにニュースピークです。「平和への積極的貢献」とは、地球上のどこへでも行って米軍の軍事作戦を支援すること。それなのに、日本が米国の戦争に巻き込まれることは「絶対にありえない」。自衛隊の活動範囲を拡大しても、隊員のリスクは高まらない。自分への批判は「レッテル貼り」だが、自らが行う批判は「言論の自由」。国会に法案を提出してもいないのに、米議会で「成立させる」と約束し、同時に民主主義のすばらしさを熱く語る。どれもこれもアベコベです。
杉田 そう言えば、「無知は力である」も独裁者のスローガンの一つでした。安倍晋三首相は党首討論で、ポツダム宣言を「読んでいない」とし、先の戦争の評価についての質問に答えなかった。「戦後レジーム」からの脱却というなら、大前提の知識ですが。
長谷部 読んでもいないものから脱却しようとは、マジシャンそこのけです。そしてアベコベの集大成とも言えるのが、今回の安保法制です。……
Posted by 大沼安史 at 09:08 午前 | Permalink