« 〔川内原発のある鹿児島の有力紙、南日本新聞が社説で報道〕 ◆ 〔IAEA報告書〕 認識の甘さ 痛烈に批判 / 「大津波の危険性を認識しながら対策を取らず、IAEAが勧告した過酷事故への備えも、実施しなかった」「フクシマの検証と反省が不十分なまま『原発回帰』を推進していいのか」★ IAEAは「アベノ再稼働」に、事実上の「NO!」を突き付けた! | トップページ | 〔森村誠一さん〕◆ 「いまの政権は、大量殺人を犯そうとしている」/ 作家の森村誠一(東京都 82歳)は、新聞の「声」欄に、こんな投書をしていた。/ 安倍政権の暴走は加速の一途をたどっている。憲法9条を無視して、自衛隊を事実上の「日本軍」にしようとしている。いつでも、地球上のどこにでも戦場の時空を拡大して「戦争自由国家」に改造したいようだ。 »

2015-05-26

〔内田樹さん〕◆ 「ここまで知的に不誠実な政治家が国を支配していることに恐怖を感じない国民の鈍感さに私は恐怖を感じます」/ 〈海外派兵が一般に許されないという従来からの原則も変わりません〉――これはまったく無意味な言明です。というのは、特段の理由もなく海外派兵した国など歴史上一つもないからです。すべての海外派兵は「自国の存亡にとって死活的に重要である」という大義名分から行われてきました。

 ◎ 神奈川新聞への寄稿(ロング・ヴァージョン)
 ⇒ http://blogos.com/article/112512/

 ・ 安倍首相の声明は、聞く人、読む人を欺くための作文です。これほど不誠実な政治的文書が公的なものとして通用するということは、それ自体が日本国民と日本の政治文化にとって屈辱的なことだと思います。

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 ・ 安倍首相の言葉は詭弁の典型です。キーワードのすべてが読者の誤読を当てにして選択されている。例えば「日本近海」という言葉がそうです。

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 ・ 〈米国の戦争に巻き込まれることは、絶対にあり得ません〉その直前に首相は「米軍が攻撃を受けても、私たちは何もできない。本当にこれで良いのでしょうか」と言っています。では、米軍が攻撃を受けたときに、日本は何をする気なのか。まさか「祈る」とか「後方から声援を送る」とか言うことではないでしょう。「ともに戦う」以外のどういう行動がありうるのか。「戦争をすること」以外のなにをする気なのでしょう。たしかにそれなら日本がみずから進んで主体的に「戦争に参加する」ことになります。だから、これを「戦争に巻き込まれた」とは言えない、と。首相はそう強弁したいのでしょうか。

Posted by 大沼安史 at 09:07 午前 |