〔フクイチを主舞台とした推理小説、森村誠一さんの『祈りの証明 3・11の奇跡』より〕 ◆ 「……電力会社は労働力をコンスタントに確保し、下請けや孫請けは電力会社と教団から手厚い庇護を受け、教団は電力会社の私兵となって教勢を拡大するという三者三様の利益がある」(203頁)
★ 森村誠一さんは この小説 のなかで、警察権力のエリートたちが、現場の警察官から「ベタキン」と呼ばれていること、捜査の現場に圧力をかけてくる上層部を、現場の捜査員は「圧力釜」と呼んでいること――を記している。
原発も、原爆湯沸かし器、「圧力釜」である。
原発(電力)と権力。
「圧力釜」――なるほど……。
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★ 小説には、「水戸巌」さんも出てくる!
森村さんの取材力、真実を透過する目に脱帽!
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★ わたしたちは、そろって「合笑」(205頁)するその日まで、「同行一億」(これは小説中の「同行二人」あるいは「同行三人」という表現にもとづく、大沼の勝手な造語です)で、脱原発の歩みを続けなかればならない。
Posted by 大沼安史 at 07:46 午前 | Permalink