〔高浜原発再稼働・差し止め判決を勝ち取った水戸喜世子さんは、こう決意をかたり、こう呼びかけている〕◆ <ささやかな老後資金がないわけではないけど、再稼働を一日でも遅らせ、その間に世論を喚起する時間が手に入るならば、何を惜しもう> / <民主的権利を手放すことなく原発なき故郷づくりへの王道を歩もう>
〔★は大沼〕 ◎ 「司法がとめた再稼動」
⇒ http://www.jca.apc.org/mihama/takahama/syukai_siryo150429.pdf
★ 水戸喜世子さんは、仮処分を申し立てた時の心境をこう書いている。
「弁護士から、リスクはあるけど仮処分の申し立て人になる方法があると告げられた。リスクとは負けた場合に関電側から請求される損害賠償のことである。ささやかな老後資金がないわけではないけど、再稼働を一日でも遅らせ、その間に世論を喚起する時間が手に入るならば、何を惜しもうと8人の仲間と共に原告に名を連ねたのだった」
喜世子さんは亡夫、反原発の物理学者、水戸巌さんの以下の警告――「原発には二つの危険がある。現実に事故が起きる危険。もう一つは何十年にもわたって、子孫に毒物を残すという危険。その間人はその毒物を管理し続け、それによって、われわれが管理され、抑圧されることに必ずなるという危険である」を紹介し、
その二つの危険を乗り越える唯一の道こそ、「原発なき故郷づくりの王道」であることを、仮処分の申し立てというリスクを冒してまで証してくれた。
ありがたいことである。
喜世子さん、ならびに仲間の申立人のみなさんに、いまいちど、ここで感謝と敬意を表したい。
Posted by 大沼安史 at 08:36 午前 | Permalink