〔フクイチ核惨事・草木国土悉皆汚染〕◆ 日本原子力研究開発機構が、古河機械金属、東大、東北大などと共同で、「無人ヘリ搭載用散乱エネルギー認識型高位置分解能ガンマカメラ」の開発に(昨年秋に)成功! 無人ヘリに搭載し、空から詳細な放射性セシウム分布(位置分解能:約10m)を測定、マッピングも可能 ★ 被曝地の住民に対する汚染マップの提供は、どれほど行なわれているのだろう?
★ 写真と汚染マップは、浪江町内での実証実験の結果。
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★ プレス発表文によると、
・ 無人ヘリコプターにより上空から詳細な放射性セシウム分布(位置分解能:約10m)を測定
・ 周囲からの放射線の影響を除き、汚染状況の高精度なマッピングが可能
・ 広範囲の除染箇所の特定や除染効果の確認作業の効率化に向けて大きく前進
――できる。
浪江町高瀬川河川敷での実証実験結果も写真と汚染マップつきで公表された。
プレス発表には、こうも書かれている。
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本システムにより地表から放出されるガンマ線の飛来方向情報が得られるため、GPS・地形情報を活用し計測データを地表面の情報に焼き直すことで、樹木・建造物・地形の影響を排除し、対象とする地表面における土壌の汚染に由来する放射線量を得ることができ、可視的かつ精度の高い放射線量マップを住民へ定期的に提供することが可能となります。
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疑問がひとつ湧く。
住民への汚染マップの定期的な提供は行なわれているのだろうか?
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せっかく開発された技術である。
かりに住民にまだ提供されていないのであれば、すぐに提供すべきである。
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もうひとつ、気になることがあるので書いておく。
「古河」が開発に参加したことだ!
足尾鉱毒事件のあの「古河」が、罪滅ぼしで研究開発に参加しているとしたら、かの田中正造氏も、考えをすこしは変えるかもしれない。
それとも「古河」もまた、「フクイチ核惨事・草木国土悉皆汚染」を引き起こした、日本の「原子力ムラ」の一角に、加わっていた、ということなのか?
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〔★は大沼〕◎ プレス発表文 : 上空から放射性セシウムを可視化する散乱エネルギー認識型ガンマカメラの開発に成功 ~無人ヘリに搭載して上空から放射性セシウムの分布を可視化~
(2014年9月5日付け) ⇒ http://www.jst.go.jp/pr/announce/20140905/index.html
Posted by 大沼安史 at 06:55 午前 | Permalink