〔フクイチ核惨事・潜在的核武装の底流〕◆ 安倍晋三首相の祖父、岸信介氏は、その「回想録」でこう語っていた。「(原子力の)平和利用にせよその技術が進歩するにつれて、(核)兵器としての可能性は自動的に高まってくる」 ★ 岸氏はまた、首相として、「自衛権の範囲であれば核保有も可能」(1957・5・7)「防衛用小型核兵器は合憲である」(1959・3・2)と国会で明らかにしていた。岸信介氏こそ、「日本の核」の野望と悲劇の原点である!
★ そしてその孫が――安倍晋三氏が今、「原発再稼働」を進めようとている。
「集団自衛権」による「戦争国家」再建の流れのなかで、安倍氏は祖父の描いた夢の実現――「日本の(公然たる)核武装化」を目指しているのではないか?
「フクイチ核惨事」では「定期点検中」だった4号機で、なんらかの「内職」が行なわれていたのではないか、とも疑われている。
いずれにしろ、「フクイチ」は、岸氏が築いた「原点」から始まった流れの、帰結として起きた惨事だった。
この流れは、「フクイチ」を最後に、打ち止めにしなければならない。
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◎ 上記岸氏の回想録とは、『岸信介 回顧録 保守合同と安保改定』(廣済堂出版)。
◎ 岸首相の国会発言は : 東京非核政府の会ニュース230号掲載 「日本核武装論ーこれまでの動き」より
⇒ http://homepage2.nifty.com/thsk/kakubusouron-koremadenougoki.htm
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◎ 関連情報 ★ 米国のNSNS(ナショナル・セキュリティー・ニュース・サービス)の調査報道によると、米政府はCIAなどの諜報活動により、日本政府が1969年に「必要とあらば、外国からどんなに圧力をかけられようと、核兵器開発の技術的・財源的な手段を維持する」秘密決定を行なっていた。〔拙著『世界が見た福島原発災害4 アウト・オブ・コントロール』(緑風出版)、第6章「核のテロリズム」参照〕
また、米NBC放送の調査報道によると、日本は1980年代から、「地下室の核爆弾」を維持している。 〔同〕
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◎〔新刊案内〕◆ 『世界が見た福島原発災害4―アウト・オブ・コントロール』
◆ 内容構成(見出し)は ⇒ http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1503-6n.html
Posted by 大沼安史 at 11:58 午前 | Permalink