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2015-04-12

〔東京新聞・社説〕◆ ≪たとえば原発立地地域の苦悩を思って、自らのエネルギー消費、ひいては暮らし方を省みる。今住むまちの自治について、未来について考える。そして気づいたことなどを投票用紙に込める。きょう、それがすぐにできる日です。≫

〔★は大沼〕 ◎ 「週のはじめに考える」/ 言葉よ自治の種になれ
 ⇒ http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015041202000126.html

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★ きょう、わたしたちが、投票用紙に鉛筆で書く「名前」も言葉であり、自治の種子である。

 その「名前」の向こうに、わたしたちが当面する、地方政治の未来がある。

 北海道の知事選で多くの人が 「佐藤のりゆき」 と書けば、原発のない未来へ、一筋の道が生まれる。

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 ・ 桜は咲く時と散る時を自ら決めているような気がします。自治とは依存し過ぎないこと。よく考え、よく語り、よく耳を澄ますこと。一票を投じること。

 若狭路は桜が満開でした。

 十四基が立ち並ぶ“原発銀座”に沿うように、国道27号を西へ向かいます。

 京都府との境にそびえるピラミッドのような青葉山の麓では、関西電力高浜原発3、4号機の丸いドームが、原子力規制委員会の審査を終えて、3・11後の新規制基準による再稼働第一号になるのを待っています。

 高浜町議会は先月、改選を待たずに再稼働に同意した。

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 ・ 原発再稼働に反対する「ふるさとを守る高浜・おおいの会」代表の東山幸弘さんも、重たい空気を背中に感じ続けています。

 話題にもできない以上、選挙の争点にはなり得ません。福島原発事故のあと、空気は一層重たくなりました。

 高浜生まれ。高校を卒業後、大阪の京大原子炉実験所で事務職として働いた。五年前、定年退職を機にUターン帰農した。ふるさとを“鳥の目”で見ることもある。

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 ・ 東山さんたちは昨年秋から暮れにかけ、高浜町と、隣接する同じ原発立地地元のおおい町の計約六千戸に用紙を配り、アンケートを試みました。

 設問は四つ。年齢、性別、原発再稼働に賛成、反対の家族がそれぞれ何人いるか。

 そして最後に、賛成、反対は抜きにして「あなたの声をお聴かせください」というスペースを大きく取った。

 切手代本人負担にもかかわらず、百十五通の返事がありました。

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 ・ <原発の補助金で得た利益より、人間として失ったものの方が悲しい(70代・女性)>

 <地震の多い日本は原発に向いていると思いにくいです(30代と40代・男女の連名)>

 <立地自治体は国が責任を…と言い、国は自治体の意見にと言い、どちらも自分で責任を負うことを逃げている(70代・男性)>

 <福島の事故の事を考えれば絶対動かしてならないと思わないのが不思議です(70代・女性)>

 <責任の取れない物は作らないでほしい!!(30代・男性)>

 <「フクシマ」の事は、ここ当地でもあり得ます。「経済」より「命」です(80代・男女連名)>

 <もうやめて!えらそうに反対するなら、この田舎町で生活できる基盤を下さい(年齢、性別未記入)>

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 ・ 東山さんと一緒にアンケートを実施したおおい町の僧侶宮崎宗真さんの言葉が忘れられません。

 「気がついていただきたい。福島の皆さんの犠牲の上に、私たちの今の暮らしが成り立っているんです。私は心苦しくて…」

 福島の人に思いを寄せながら、福井の自治を、そして未来を考える-。宮崎さんは、涙で言葉を詰まらせました。

 さて私たちは、どうでしょう。

 たとえば原発立地地域の苦悩を思って、自らのエネルギー消費、ひいては暮らし方を省みる。今住むまちの自治について、未来について考える。そして気づいたことなどを投票用紙に込める。

 きょう、それがすぐにできる日です。

Posted by 大沼安史 at 09:31 午前 |