〔フクイチ核惨事〕◆ ≪梶村太一郎さんのベルリン通信≫ : メルケル首相のメッセージ(ドイツ首相府プレスリリース)、原文の全文と邦訳 / 「フクシマの経験から言えることはただひとつ:安全が最高の戒律であるということです」 "Aber ich kann nur aus der Erfahrung von Fukushima sagen: Sicherheit ist das oberste Gebot."
★ 梶村さんのこのブログ報告(↓)には、ベルリンで行われた、日本と連帯する反原発デモの写真が、多数、掲載されている。

← 一枚を拝借!
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◆ 関連 / 新潟日報 : ベルリンで反原発デモ 福島事故発生4年控え
(8日付け) ⇒ http://www.niigata-nippo.co.jp/world/world/20150307167478.html
・ 【ベルリン共同】東京電力福島第1原発事故から4年がたつのを前に、ドイツの首都ベルリンに住む日本人や地元市民らが7日、ベルリンの中心部で原発反対を訴えるデモを行った。主催者によると約700人が参加した。……
〔★は大沼〕◎ ⇒ http://tkajimura.blogspot.jp/2015/03/blog-post.html
・ 4年前のフクシマ原発事故に関してメルケルは、ドイツは当時大変に震撼した、そして「大きな決断をしました。すなわちより早急に原子力エネルギーから撤退するということです」と述べた。
現在ドイツは非常に再生可能エネルギーを促進している。そして彼女は「日本もまたこの道を歩むべきだし、それは可能だ」と信じている。だから連邦首相として、ドイツと日本は、この道の一部を共に歩むべきであると考える。
したがって彼女の日本訪問でも、再生可能エネルギーの促進について話すことになる。核エネルギーに関しては、道程があるいは少し異なるかもしれない。「しかし私は」とメルケルは続けて「フクシマの経験から言えることはただひとつ:安全が最高の戒律であるということです」と述べた。
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★ 梶村さんは、このメルケル首相メッセージを報じたNHKの訳に、誤りとはいえないまでも、重大な問題が含まれる、と以下のように指摘しています。
ここ(NHK訳)では首相の言葉が「安全性が最も重要だということだ」と紹介されてており、報道としては間違いではないのですが、厳密には「安全が最高の戒律であるということです」と翻訳すべきです。
というのも、das Gebotという言葉は、宗教的倫理的な戒律のことです。これはユダヤ・キリスト教ではモーゼの十戒のはじめの「汝殺すなかれ」、仏教では五戒のはじめの不殺生戒にと意味を同じくする言葉です。
「哲学も」と述べるメルケル首相の思考〔メルケル首相は、ビデオでは、上記の前に、「日独の長い自然科学の交流と協力に関しては、これからも老化する両国の生活水準を維持するためにも必要である」と強調したうえで、「自然科学だけでなく、これからは少し哲学も加えるべきだ」と、意味深長なことを付言していることを指摘しておきます=梶村さんのコメント〕を理解する上で、極めて重要な点ですのでこれも付言しておきます。
NHKも含め、安倍政権との危機認識の差を示唆する言葉ではないでしょうか?
悲しいことに、この点を理解したうえでの報道が日本からあることを、わたしは期待していません。
これを認識しなければ、メルケル首相の訪日では、日本政府はもちろん、9日の朝日新聞主催の講演でも、理解の本質的なすれ違いが起きます。これをわたしは危惧するものです。
すなわちキーワードであるこの言葉ひとつを、どのように理解し、また翻訳、通訳するかが、メルケル首相の訪日の意義を大きく左右することになることは間違いないのです。
「安全が最高の戒律」というのは、「殺すな」ということなのです。
Posted by 大沼安史 at 10:08 午前 | Permalink

















