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2014-08-06

〔フクイチ・グローバル核惨事〕 ◆ <エネニュース> 人間の体に取り込まれ、高い放射能毒性を発揮する「プルトニウム(Pu)241」 フクイチから、なんと「278兆ベクレル」(278,000,000,000,000 Bq)も放出!/ 東電の算出(1兆2000億ベクレル)の230倍! / イタリアの「ENEAボローニャ研究所」の研究チームがコンピューター・モデルで解析 /「BOB(設計超え=Beyond Design Basis)地震」により、フクイチ原子炉が損壊したと想定!

 ★ ボローニャのチームがコンピューター解析に使ったのは、「RASCAL 4.2」という米原子力規制委員会(NRC)の原発事故モデル。

 一方、東電が算出に使っていたのは、「MELCOR」という米サンディア研究所の解析モデル。

 東電積算がどのようなシナリオによるものかは分からないが、ボローニャ・チームのそれは、ドライウエル経由と炉心からの直接放出のコンビネーション(the combination of Drywell+Direct option )を想定するなど、BOB(設計超え=Beyond Design Basis)の地震による損壊を前提としたもので、現実の事故進行プロセスに、より近い――あるいは事故そのものを再現するもののように思われる。

 ボローニャ・チームが、半減期14.35年の「プルトニウム(Pu)241」(についても)注目するのは、その人体、および動物の体に取り込まれる、毒性の強さだ。

 それがフクイチから、278兆ベクレルも放出されていた、と算出された!

 「プルトニウム汚染」と言えば、同じPu同位体の「239」(半減期2万4000年)を想起するが、アルファー崩壊する239と違って、241はほとんどアルファー線を出さずにベータ崩壊する。

 ボローニャ・チームはこの点に着目し、アルファー線測定機では直接、捕捉できないので、特別の検出態勢をつくらなければならないと警告している。

 ボローニャ・チームの試算で、フクイチ被曝地のPu239汚染問題が現実的な可能性として浮上したからには、日本政府として(239も含め)汚染実態の把握と対策が急務である。

 ★は大沼 ◎ New report estimates 278 trillion Bq of plutonium released from Fukushima reactors — Over 200 times higher than amount reported by Tepco — “Highly radiotoxic when incorporated into human body” as it decays
  ⇒ http://enenews.com/new-report-estimates-278-trillion-bq-of-plutonium-released-from-fukushima-reactors-over-200-times-higher-than-amount-reported-by-tepco
 

 * 241Pu is a short-lived isotope with a half-life of 14.35 years [...] 241Pu decays to the alpha emitter 241Am, that has a much longer half-life (432.2 years) and is highly radiotoxic when it is incorporated into either the human or animal body.

Posted by 大沼安史 at 05:05 午後 |