〔いのちのフクシマ〕 ◆ <DAYS JAPAN> が最新号(8月号)で、「福島の母 440人の証言」を別冊特集 ⑧ 子どものために必要な制度は?/ 「被曝者手帳の交付を」 / 「血液検査を含む健康診断の充実」 /「学校単位で長期保養を」/ 「公務員にも一時避難を」/ 「選択できる制度を」 / 福島県外の高線量地域でも同じ補償を」
*
★ 別冊特集の掲載されたQ&Aの8つ目の質問(Q27)は、「子どものためにどのような制度が必要だと思いますか?」
回答の分析したところ、①医療(35%)②保養(27%)③避難・移住の権利(14%)④食品(8%)――などの内訳。
回答のいくつかを紹介する。
* 事故当時、福島県内に住んでいた子どもたちや、事故によって明らかに放射線量が高くなった地域の子ども(親も!)たちに被曝証明のようなものを発行し、定期的な健康診断などを無料で受けさせる。
* 国家プロジェクトの一環として、子どもたちすべてが無料で保養に行けるような制度が必要だと思います。被曝者手帳も配布し、一生涯健康の記録がわかるようにし、医療代も無料とする。そして信頼性のある医師の確保と十分な医療施設の整備。
* 広島、長崎では非常に長くかかったが、被曝者手帳の交付を一刻も早く実現させる。避難、移住の権利を持たせ、個人が安心できる状況を整える。被災者支援法がもっと活用できるようにするため、行政側の職員の教育と意識を向上させるよう国が責任を持って取り組ませる、医療費の無償化。
* 高線量の地域に住み続ける子どもたちへの血液検査を含む定期的で充実した健康診断(無償)。夏休みなどに行ける長期滞在型保養施設の充実(無償)。
* すべての子どもに保養の権利を与えてほしい。共働きの家庭はなかなか長期の保養に連れて行くことができず、子どもが単独に行けなければ保養をあきらめるしかない。一定の期間、福島を離れることを義務化してほしい。
* 保養の制度を作ってほしい。公務員でも避難できるように(一時的に)。
* ……移住を進めてほしいけど、せめて保養を制度化して、学校と会社を休めることと補助金を出してほしい。……
* 学校単位での長期保養は必須。今のままでは、家の経済力などで健康に違いが生まれる。
* 長い休みの期間の保養を確保するのが、何か月前から探して、落選して、また応募しての状態。学校ごとに保養するような制度があれば、友達が当たらなかったからせっかく当選したものをキャンセルしたりすることがなく保養できると思う。
* 選択できる制度です。避難区域外でも不安に感じている人には避難できる選択! そのまま住み続ける人は住み続けるリスクに値する保障、その個々の選択に合った保障を東電や国が確約してくれる制度が必要だと思っています。
* ……福島県外でも、宮城県の丸森や岩手県の水沢など測定値の高い地域にも福島と同じ補償を。
*
★は大沼 ◎ 母親たちの証言 : 2014年8月号(7月19日発売号)
⇒ http://www.daysjapan.net/bn/1408.html
Posted by 大沼安史 at 10:51 午前 | Permalink