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2014-06-20

〔さあ あじさいの国へ〕 森町のあじさい寺で 安らぐ

 あじさい寺を訪ねた。

 森町(静岡)の極楽寺。

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 あじさいがたくさん、咲いていた。

  あじさいが、あじさいとして咲いていた。

 静かに、喜びながら、咲いていた。

  だから、あじさい寺は極楽寺なのだと、納得した。

 気持ちが落ち着いた。

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               * 

 森町といえば――遠州。 遠州は森の石松。

 石松さんが育った養家は割烹旅館「新屋旅館」として、なお「健在」である。

 新屋旅館には石松さんが育った部屋も残っている。

 女将さんによれば、旅館の裏手の天宮神社の境内は、石松さんの遊び場だったところだそうだ。

 お墓も、森町の大洞院というお寺にある。

               *

 あじさいと石松さん。

 共通するのは、その誠実さである。

 石松さんは相手を信じ、信じてだまされ、非業の死を遂げた。

 でも、その誠実さは、ちゃんと、石松さんといういのちにおいて、生きた。

               *

 そして、あじさい寺のあじさいたちも、負けずにちゃんと。

               *

 屋久島の山の中で暮らした農民詩人、山尾三省さんは誠実に生き抜いた人だ。

 その詩に、「雨の歌」というのがある。

               *

    ……
    心沈み
    石のように濡れて そこに在るのは楽しい
    心捨てられ
    芋の葉のように 畑に繁るのは楽しい

    …………

    濡れそぼった石となって
    また 芋の葉ともなって
    今日の雨を受けていると
    遠くで
    姉妹なるあじさいの花が 嗤(わら)っているよ

               *

 誠実さをあざ笑うようなこの国で。「最後は金目でしょ」と言うこの国で。

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 あじさいたちは咲いている。

 石松さんもたぶん、わたしたちのこころのどこかで、それでも嗤っている。

   
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  ◎ 新屋旅館 ⇒ https://maps.google.com/maps/place?rls=com.microsoft:ja:IE-ContextMenu&oe=UTF-8&rlz=1I7ADRA_jaJP449&gfe_rd=cr&gws_rd=ssl&um=1&ie=UTF-8&q=%E6%96%B0%E5%B1%8B%E6%97%85%E9%A4%A8+%E6%A3%AE%E7%94%BA&fb=1&hq=%E6%96%B0%E5%B1%8B%E6%97%85%E9%A4%A8+%E6%A3%AE%E7%94%BA&cid=0

  ◎ あじさい寺(極楽寺) ⇒ http://hana.web-pallet.com/2208/

  ◎ 山尾三省 詩集『三光鳥』(くだかけ社)
    ⇒ http://www17.ocn.ne.jp/~kudakake/tosyo.html#yamao

Posted by 大沼安史 at 05:56 午後 |