〔福山調書〕 ★ 「長期屋内退避被曝」問題の真実、明るみに! ◆ 20~30キロ圏の6万2千人はなぜ「屋内退避」で10日間も家に留まらざるをえなかったか? ―― 「アメリカがメルトダウン……とさんざん言ったにもかかわらず、東電はまだしていないということをずっと言い続いています。つまり、その間じゅうは私たちは何かあったときに外での被曝を恐れるということ〔屋内退避を続けざるを得ないこと〕をずっと思っていた」 / 福山哲郎・官房副長官(住民非難対策責任者)が政府事故調に証言!
(★は大沼 / 〔……〕も、大沼の補足)
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★ またひとつ、とんでもない事実が明るみ出た!
東電が「メルトダウンせず」と言い張り続けたことが、20~30キロ圏の住民を足止めし、「10日間も、避難せずに屋内退避」させた理由だった!
〔福山氏は、いつメルトダウンするか、爆発するか、わからないときに避難させて、外で被曝させるわけにはいかないと思い続けた。メルトダウンも爆発も起きていたにもかかわらず!〕
いち早く避難していれば(させておけば)、「屋内退避被曝」をせずに済んだものを!
東電による事故矮小化工作が招いた、この「長期屋内被曝問題」は、徹底検証されるべき重大な問題である!
東電の責任者は処罰をまぬかれない。責任をひきうけ、住民に対し賠償しなければならない。
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★ 朝日新聞(17日付け朝刊)は、こう書いている。
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(3月)15日朝、2号機原子炉圧力抑制室の圧力がゼロになり、4号機の火災も発生。
緊迫感が高まる中、政府は午前11時、20~30キロ圏内の6万2千人に避難でなく、屋内退避を指示した。
屋内退避は長期間行うことは想定されないオペレーションとされる。それが長引いたことについて福山氏は調書で
「もう爆発やメルトダウンのリスクが無くなるまでは外に出せないという中で、実は屋内退避が結果として長引いたのが実態です」
と説明した。
政府が20~30キロ圏内に〔屋内退避を止めて〕自主避難を要請したのは10日後の3月25日のことだった。
福山氏は
「アメリカがメルトダウンしているはずだとさんざん言ったにもかかわらず、東電はまだしていないということをずっと言い続いています。つまり、その間じゅうは私たちは何かあったときに外での被曝を恐れるということをずっと思っていた」
と調書で説明した。
Posted by 大沼安史 at 09:08 午前 | Permalink