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2014-05-28

〔吉田調書で判明!⑦〕 ★「広報などは知りません」★ 日本政府(保安院)は、3号機の危機が進行し、ドライベント(原子炉からの放射能放出)が準備される中、情報ブラックアウトの報道管制に入った。福島県庁もこの政府方針に屈服、風下県民を被曝から守る責任を放棄していた! プレスする・しないの話は現場の吉田所長にも届いていたが、それにまかけている余裕はなかった!

 ◆ 「広報がどうしようが、プレスをするか、しないか、勝手にやってくれと。こっちは、現場は手いっぱいなんだからというポジションですから、しゃべっていることも、ほとんど耳に入っていないと思います」(吉田所長)

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 ★ 朝日新聞デジタルの記事は、こう指摘している。

 ◎ <吉田の言葉から、暴走する原発を止めようとする第一線の者には、住民のことを考える余裕がないことがわかる。

 だが、原子炉の刻一刻の状況を理解できるのは一線に立つ現場の者をおいてほかにない。

 現場が発信する情報でもって住民避難を呼びかける思想・仕組みをつくらずに、周辺住民を原発災害から適切に逃がすことなど不可能に近い。

 監督官庁や電力会社が危機情報を隠すことを是とする国においては絶望的だ。>

 吉田さんには、「ドライベント準備に入っていますから、周辺住民の方々は逃げてください」と広報する権限も、その手段もなかった。

 国民(県民・住民)を風下被曝から守るのは、日本政府であり、福島県庁であり、東電の本店である。

 その絶対的な義務(任務)を、日本政府(保安院)は放棄し、強権的に情報隠蔽を続けた。

 これは国家的な犯罪であり、国民に対する裏切りである。

 責任者たちは処罰されるべきである。

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  ★は大沼 ◎ 朝日新聞デジタル(無料会員登録で読むことができる) 
   ⇒ http://digital.asahi.com/special/yoshida_report/2-2m.html?

  ◆ 「…………」は、吉田所長「調書」での発言記録  ◎<…………>は朝日新聞の記事コメント 

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 ◎ <東日本大震災発生3日後の2011年3月14日未明、福島第一原発3号機は、13日朝に続き、危機に見舞われていた。原子炉に入れる水の水源が枯れそうになっていることに気付くのが遅れ、1号機ともども、炉の冷却ができない事態となった。>

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 ◎ <注水が止まった3号機では、原子炉の水位が見る見るうちに低下した。核燃料は完全に水からむき出しの状態になり、自ら発する高熱で、前日に続き、損傷し始めた。出てくるガンマ線の量から、午前4時20分には核燃料の25%がすでに損傷していると評価された。>

        ↓

 ◎ <東電本店保安班はこれを受け、自社の装置でドライベントをやると放射性ヨウ素がどれくらい拡散するか予測を始めた。文部科学省が結果を公表せず問題になった放射能拡散予測装置スピーディに似た装置だ。

 結果は、原発の北方20kmの地点、福島県相馬郡あたりが、3時間で250ミリシーベルトになるというものだった。

 このように人為的に放射性物質をまき散らすこともあり得る状況になってきたときに、東電本店も耳を疑うことを言ってきた組織がある。原子力安全・保安院だった。 >

        ↓

 ◎ <原子力安全・保安院が言い出したのはプレスを止める、すなわち情報統制を敷くということだった。

 水源の水の枯渇から3号機が冷却不能となり、格納容器の圧力が異常に上昇、福島第一原発では所員が一時退避する事態になっている。こうした3号機の危機をテレビ局や新聞社に一切伝えないで隠そうというのだ。

 東電は、監督官庁による情報統制を、少しとまどいながらも受け入れた。それを、東電本店の官庁連絡班長が午前7時49分、福島第一原発と福島オフサイトセンターに伝えた。

 しかし、経緯を詳しく説明せず「保安院からも官邸に向かって、共同で処理していますが、いまプレスをとめてるそうです。それでいまプレスにはとめてるんです」と言うものだから、吉田は「はい、了解」と言うだけで中身はきちんと聞いてなかった。>

        ↓

 ◎ <一方、福島県は保安院の暴挙に反旗をひるがえした。午前9時に関係部長会議をマスコミに公開する形で開き、その場で3号機の異常を国に代わって公表する、と言い出した。

 しかし、保安院は「絶対にプレス発表はだめだ」と強い態度に出て、県の公表を押しとどめた。3号機の核燃料はすでに30パーセント壊れており、格納容器の気体には大量の放射性物質が含まれる状態になっていると考えられる。

 このままいくと、人為的に放射性物質をまき散らすドライベントが、住民に何の知らせもないままおこなわれる恐れがある。>

Posted by 大沼安史 at 10:52 午前 |