〔あじさいの言葉〕 「万国は一族なり。血殺血伐の悪業永く全廃すべし」(新井奥邃) / 足尾鉱毒事件の田中正造翁は非戦論者としても知られるが、翁が師と仰いだ新井奥邃(おうすい)は、第一次大戦で憚ることなく「絶対非戦」を主張した人だった!
* 「……夫れ人は他を殺すべからず、又自ら死すべからず。罪は人を憎むより深きはなし。而して人を殺すは、之を悪むの実をその身に遂ぐる者なり。万国は一族なり。血殺血伐の悪業永く全廃すべし。仮令(たとい)天下を挙げて我に反すと雖も、吾は我が道を明かにする者也」
★ 田中正造は静岡の掛川で、非戦論を弁じた人だが、田中正造の「足尾鉱毒」との闘いを支えた奥邃先生もまた、「絶対非戦」の人だった。
わたしは「フクイチ核毒」、あるいは「脱原発」の闘いと、安倍政権の解釈改憲を許してはならないとする人々の動きの間には、共通するものがあるのではないか、と思っている。
「人を殺すな」――が、それである。
★は大沼 ◎ 新井奥邃著作集・第9巻、364頁より。
⇒ 春風社 : 新井奥邃著作集 : 田中正造が師と仰ぎ、高村光太郎が絶賛し、野上弥生子が「霊感」の人と呼んだ新井奥邃とはいかなる人物だったのか
→ http://shumpu.com/book/ohsui01
◎ 関連 <足尾鉱毒事件の田中正造が師と仰いだ 新井奥邃は言った。「それは皆で一緒に手を繋いで来いと言われているのです」>
⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2014/05/post-e796.html
Posted by 大沼安史 at 09:30 午後 | Permalink