« 〔梶村太一郎さんのベルリン通信〕 訪独の安倍首相に日独市民らがベルリンの首相府前で本日(30日)抗議行動! Protest gegen die Politik der Abe-Regierung  | トップページ | 〔さあ あじさいの国へ〕 「事故処理に最大限の対応をするために東京オリンピックを返上するという名誉ある撤退を」――元スイス大使の村田光平さんが、安倍首相、竹田恒和・日本オリンピック委員会委員長あて書簡で訴え / 「東京に中立委員会が派遣され……大会中止となった場合には、日本を震撼させる大混乱……日本の信用が一挙に地に落ちる危険性も」  »

2014-04-30

〔あじさいの詩〕 山尾三省さん 「祀り歌」

 チェルノブイリから2年後の1988年8月8日、8連なりの日を中心に、長野・八ヶ岳山麓で「No Nukes One Love」をテーマにした「お祀り」(1~9日)があった。

 特設の野外ステージが、山麓の富士見パノラマスキー場につくられ、私設の放送局も開局、「デイリー・ガイヤ」という新聞まで発行された。

 広瀬隆さんが基調講演した「お祀り」には、海外からもミュージシャン、先住民族・反核活動家らも参加した。

 山尾三省さんはそのコンサートのオープニングで自作の「祀り歌」を読み上げた。以下は、その一節。

               *

   …………

  八ヶ岳よ
  旧石器・縄文の時代より
  全人類のいのちを変わりなく育み続けてきた大いなる山よ

  わたしたちに 新たな希望を与えて下さい
  核兵器と原子力発電を廃絶して
  心やすらかに 日々のわたくしたちの苦楽の生活が営めるよう
  いつまでも あなたの深い緑を讃え続けられるよう
  新たな希望の道を 指し示して下さい

  ………… (野草社刊、山尾三省著 「聖老人」 392頁より)

               *

 フクシマがあったいま、八ヶ岳での「祀り歌」の祈りは、無駄なことだったのだろうか?

 そうではない――決してそうではない……と、わたしは思う。

 千人を超す参加者が、そこで三省さんの、この歌を聞いたという事実は、いまに残る。

 わたしたちの前にはいま、三省さんの願いを、参加者の願いを、たしかに聞いた八ヶ岳がある。

 そこに新たな希望のはじまりが――はじまりとしなけばならないものが、あると思う。

1d8d9863_bb_2

Posted by 大沼安史 at 01:07 午後 6.命・水・祈り |