<電磁波メモ> イラク派遣自衛隊員、自殺者続出問題――謎を解く鍵は、もしかしたら、「電磁波被曝」にあるのかも知れない。イラク米軍兵士と同様、住民鎮圧・テロ防止対策で設置した「電磁波照射デバイス」による被曝で抑鬱状態に?
イラク戦争でサマワなど中東地域に派遣された自衛官が帰国後、相次いで自殺する異常事態が続いたことを覚えていらっしゃる方も多い事だろう。
いったいどうしたわけかと、首をかしげた方も多いことだろう。
この謎を解く鍵のようなものが、わたし(大沼)の中で不図、浮かんで来たので、(あくまでも問題提起の意味で)書いておく。
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まず、この問題がどれだけ異常なものだったか、だが、2012年9月27日付けの「東京新聞」は、こう報じている。
(以下は、「国家公務員一般労働組合(国公一般)」の組合員によるブログ「スクラム」の記事の引用の転記)
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2003年に米国主導で始まったイラク戦争に関連して、中東へ部隊派遣された自衛官のうち、先月〔2012年8月〕までに25人が帰国後に自殺していたことが防衛省への取材で分かった。陸上自衛隊は19人、航空自衛隊は6人に上る。
陸自は04~06年、イラク南部のサマワに合計5,500人を派遣し、空自は04~08年、合計3,600人をクウェートに派遣した。海上自衛隊は現地駐留せず、自殺者もいなかった。
自衛隊全体の2011年度の自殺者は78人で、自殺率を示す10万人あたり換算で34.2人。イラク特措法で派遣され、帰国後に自殺した隊員を10万人あたりに置き換えると陸自は345。5人で自衛隊全体の10倍、空自は166.7人で5倍になる。……
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上記、東京新聞の記事を引用した「国公一般」も「スクラム」は、共同通信の「米兵自殺者が過去最悪 7月38人、アフガン戦死者に迫る}(2012年8月18日付け)も併せて紹介し、次のように指摘する。
…………こうした報道を見ると、そもそも「戦争と人間」は共存できないのだと強く思います。……
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この「スクラム」の見方に、わたしも基本的に異存はないのだが、どうしても気になるには、米軍兵士と違って自衛官の場合は、「実戦」に参加して、トラウマを受けたわけではない。
心に傷をもって帰国したかも知れないが(その恐れは大ありだが)、流血の戦場で、戦争の悲惨を目の当たりにしたわけではない。
なのに、どうして…………?
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くりかえしになるが、わたしがこうした疑問を持つのは、イラク(中東)に派遣された自衛官の皆さんが背負った心理的なものの重みを否定しているからではない。
わたし自身、湾岸戦争の開戦前、イラクに入ったこともあるので、イラクへ行く、ということがどういうものであるか、すこしは分かっているつもりだ。
だから、自衛官の方々の内心の「不安」は、分かる。
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イラクのサモアに駐留した自衛隊員の「心理状態」に関する「観察記録」で、わたしが知るのは、以下のひとつだけだ。
英国人女性、ジョー・ウィルディングさんが、自らサーカス団を率いてサモア入りした時のことを、以下のように書いている。
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「オランダ兵は小部隊で、別になんともなく歩き回っていたが、日本の兵士たち〔自衛隊員〕は、車両でばかり移動していた」と、われわれの通訳で、サマワでのホストであるサビールは、日本兵が通過するのを見ながら言った。「彼ら〔日本の自衛隊員〕は、イラク人を恐れている」
The Ductch soldiers walked around otherwise unmolested in small groups on patrol, The Japanese soldierd I only saw in vehcles.
Sabir, our translator and host in Samawa, remarked as they passed, ‘ They are afraid of the Iraq people.’
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自爆攻撃が各地で続発するイラクに来て、恐れない外国人はいない。
「彼ら」――「日本の兵士」はイラクに観光に来たのではなく、米軍に協力してイラクに出動、駐留していたのである。
恐れるのは、当然のことである。
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しかし、「恐れる」ことと――自殺するまで落ち込むことは、別次元のことである。「恐れた」からと言って、かくも多くの自殺者が出るのは、やはり異常なことである。
基地を出る時は、車両で移動していたというほど、注意深かったい自衛隊員に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になるほどの、どんな異常事態が起きていたか?
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さて、ここからは――仮説の世界になるが、
わたしは先日、このブログで、
イラク米軍が現地住民鎮圧対策で(無力化、テロ攻撃予防)で、「ポッパー」または「ドーム」という「電磁波照射装置」を使っていた――ことを暴露した、カナダ人ジャーナリスト、ウイリアム・トーマス氏の調査報道を紹介した。
その調査報道によると、(「ニュースソース」の「ハンク」氏によると)、その電磁波照射によって、米軍兵士自身が電磁波被害にあい、抑鬱状態に陥って、なんと最大で15%もの米兵が、イラクでの戦場を一時離脱せさるを得ない状況に追い込まれていたという。
As a consequence, AWOL rates among "spaced out" US troops are as high as 15%, Hank reports. For many deserters, it is not cowardice or conscience that is causing them to absent themselves from duty. "They are feeling so depressed," Hank explains. "They don't feel good. So they leave."
わたしの仮説とは――つまり、イラク派遣自衛隊員も、同じような電磁波被害に遭っていたのではないか、という問題提起である。
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ウイルアム・トーマス記者によれば、イラク米軍の前線には、「ポッパー」(「ドーム」)だけでなく、レーダーなど、さまざまな電磁波発生機器があり、それも米兵の電磁波被害を増幅させていたという。
同じようなことは、サマワの自衛隊基地でも起きていたかも知れない。
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わたしが、以上のような「仮説」を書く気になったのは、上記のトーマス記者の調査報道を知ったことのが最大の理由だが、ほかにも、ふたつ、動機がある。
(これもこのブログで紹介したことだが)、フランスの「オランジュ」という携帯電話会社で、社員の自殺が相次いでいることが、ひとつ。
もうひとつは(これは一般にはまだあまり知られていないことだが)、この日本で(も)、「マイクロ波のパルス」とみられる電磁波照射を浴びて、「自殺」に追い込まれた被害者が、実はかなりの数、出ているという事実があるからだ。
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日本の安倍政権は「集団的自衛権」を発動し、アフガンなどの戦場に自衛隊員を送り込む気でいるようだが、現代戦の戦場は、「電磁波フォッグ」が立ちこめる、被曝リスクのきわめて高い、そこにいるだけで危険な場所でもある。
イラク派遣自衛官の自殺続発問題を、電磁波被曝の面からも検証し直し、「9条」をもつ、この本当に美しい国が進むべき針路を、あらためて確認すべきときだと思う。
Posted by 大沼安史 at 10:31 午後 4.電磁波被曝問題 | Permalink
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