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2014-02-10

〔コラム だからこそ あじさいの国へ〕 2・8 夜の新宿 吹雪の中の―――― 出発!

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 細川さんの「都知事選最後の訴え」は、吹雪模様の、降りしきる雪の中、新宿・東口で行なわれた。小泉さんも、「都知事選最後のマイク」を握った。

 その模様を、田中秀征さん(元経済企画庁長官)は、ツイッターで、こう描写した。

   # 新宿の最後の街頭は壮大なパノラマのようだった。舞う雪、光、何千もの人々、そこに元首相が二人、こんな光景は二度と見られないだろう。……

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 「田中龍作ジャーナル」によると、「積雪のため電車の運休が相次ぐ最悪のコンディションとなっても細川人気は変わらなかった。宇都宮陣営と入れ替わるやいなやアルタ前は身動きできないほどの聴衆で埋め尽くされた」。
   ◎ 【都知事選】 猛吹雪の死闘 脱原発2候補マイク納め
    ⇒ http://tanakaryusaku.jp/2014/02/0008735

  吹雪をついて、細川さんは言葉を継いだ。「最後の最後まで脱原発の哲学を説いた」。

 「過去の産業と言われる原発に頼って日本は斜陽の道をたどるのか、それとも自然エネルギーで成長の道を選ぶのか。歴史の新しい一ページを開こう」

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 細川さんの訴えの前に、新宿・東口で支持を呼びかけたのは、宇都宮さんだった。

 透明なビニール傘の上に雪が積もって、純白の輪が照明に輝いた。

 宇都宮さんの「都知事選最後の訴え」は――「田中龍作ジャーナル」によれば、こうだった。

  「1%のための都政から、99%のための都政への転換。安倍政権の暴走にストップをかけ、平和憲法を守る。首都東京に平和憲法の旗を高く掲げたい」

 「柏崎刈羽の再稼動に断固反対、廃炉を提案する。自然エネルギーに全力を挙げて取り組む。脱原発は脱被曝と共に進める。福島の被害者と向きあって被害者の生活再建に努力する」

 宇都宮陣営は演説を終えると、東口を細川陣営に譲り渡し、新宿・西口に向かった。

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 英国の世界的経済紙、フィナンシャル・タイムズも書いていたように、「原発をめぐる都知事選」だった。少なくとも、国際社会は、そう見た。
    ◎ 1月24日付け  Tokyo governor race turns into battle over nuclear power
        ⇒ http://www.ft.com/intl/cms/s/0/1fab426c-84c7-11e3-8968-00144feab7de.html?

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 それが、「争点にならなかった」。
     ◎ 日経新聞 9日 細川氏「脱原発、争点にならなかった」敗戦の弁
      ⇒ http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0902Q_Z00C14A2CC1000/
 
 なぜか?

 それは、細川さんの言うとおり、「原発の問題を争点とさせまいとする力が働いた」ためだ。
     ◎ BLOGOS 9日 ⇒ http://blogos.com/article/79972/

 マスコミは都知事選と原発問題と連関に、ほとんど触れなかった。

 「原発都知事選」は、日本の主流メディアによってブラックアウトされた。

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 8日深夜から、9日未明にかけて、首都・東京を――実は、フクイチ発の放射能プルームが襲った。
     ◎ スイス気象台 ⇒ http://www.meteocentrale.ch/en/weather/weather-extra/weather-in-japan.html

 日量2億4000万ベクレルとされるプルームは雪雲となって、東京に放射能の降雪をもたらしたはずだ。

 都知事選挙の投票はつまり、「原発争点化」を封印される中、「(みえない)黒い雪」の降り積もる中、行なわれたわけである。

 そしてその「黒い雪」は、「原発争点外し」に成功した陣営の支持者の上にも、平等に降り注いだ。

 フクイチ放射能のフォールアウトは、この日もまた、東京の、地上の人々の上に、無差別に降り注いだ。

 結果として都民の被曝は、この日の「汚れた雪」で、さらに進んだ(はずだ)。

 しかし、この苛酷な現実を報じたマスコミは――――なかった。

 ここでも、原発問題のブラックアウトは、完璧に行なわれた。

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 そして何より――――選挙よりも、ソチ。

 雪と氷の祭典への都民の関心の誘導――フクイチ被曝の現実を漂白するホワイトアウトも、絶妙のタイミング設定で、効果を発揮した。

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 舛添候補の「当選」は、このような現実の漂白(ホワイトアウト)と現実の隠蔽(ブラックアウト)の中で達成されたものと言えるが、言うまでもなく――――この人物が東京都知事になることで、現在進行中の「フクイチ核惨事」の現実が消えるわけではない。

 あるいは、逆に、細川さんや宇都宮さんが当選したからと言って、「フクイチ核惨事」の苛酷さが一挙に緩和されるわけでもない。

 「フクイチ臨海核火山」による大気・水・土壌・海洋汚染――人体被曝の継続という事実。

 それは、ホワイトアウトもブラックアウトもできない、持続するいのちの脅威として、これからも、在り続けるものだ。

 そういう、いわば本源的な脅威を、どうするか?

 細川さん、宇都宮さんの「脱原発」は、そういう人間存在の生命的な危機を見据えた訴えであって、舛添候補の「当確」とか「勝利宣言」とか、「世界一の東京に」とかいう「話」とは、まったく無縁なものである。

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 それと、もうひとつ――。

 忘れてはならないことがある。

 それは――細川さんや宇都宮さんの、新宿での最後の訴えは、あくまで「都知事選の最後の訴え」であって、「フクイチ核惨事」を最終的に抑え込み、この国の「脱原発」を完遂するまで――その最後の最後まで、繰り返し、叫ばれなければならない訴えである……ということだ。

       #
 
 要は、わたしたちの前にあるのは、「脱原発」の一本道。

 それしかないし、――――それだけはある。

 この国のいのちの存亡の危機を回避するには、「脱原発」の道を歩くしかないのである。

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 「脱原発」へ向かう出発点としての新宿。

 降りしきる雪の中、ホワイトアウト・ブラックアウトの圧力に抗し、夜の新宿でまさに獅子吼した細川さんや小泉さんの姿は、選挙戦の最後を飾るものというより、これから続く、長い闘いのための幕開けの情景として、記憶されるべきものだろう。

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 「(みえない)黒い雪」の降りしきる中、ホワイトアウト、ブラックアウトを跳ね返す、圧倒的な熱気に包まれた、新宿・東口。

 おしくらまんじゅうでもするような、湯気が立つほどの連帯と人いきれ。

 吹雪も、人々の視界を消すに、至らなかった、新宿の夜!

 2014年2月8日の雪の新宿の夜から(実は――9日の結果を待たずに)、脱原発の新ラウンドはスタートした!

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Posted by 大沼安史 at 12:02 午前 |

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