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2014-02-22

〔コラム だから あじさいの国へ〕 ウォールストリート・ジャーナル 安倍首相ブレーン インタビュー : 「思い通りに歴史を解釈する権利は、日本にとって国家的な霊魂の問題である!」

 安倍首相の経済ブレーン、本田悦朗・内閣官房参与(静岡大教授)の発言を報じたウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビュー記事が、国際社会に、新たな波紋を広げている。
 ◎ 18日付け A More-Muscular Japan, Personified (「より強い日本」を体現)
 ⇒ http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304899704579390293541736638?mg=reno64-wsj&url=http%3A%2F%2Fonline.wsj.com%2Farticle%2FSB10001424052702304899704579390293541736638.html

 本田氏は、どんな「発言」をしていたのか? 

 それを、WSJのアンドルー・ブラウン(Andrew Browne) 記者は、どうまとめたか?

            *

 まず、記事の結びの部分から、見ることにしよう。
 記事をいわば結論といえる、締めに部分は、こう書かれていた。

 <しかしながら本田氏にとって、問題の要点は、日本は自分の願い通りに歴史を解釈する権利を持たねばならない、ということなのだ。氏はこう主張した。それは「われわれの国家的な霊魂の、純然たる問題である」と。>
 For Mr. Honda, though, the salient point is that Japan must have the right to interpret history as it wishes, and to express itself. It is, he insists, "a pure matter of our national spirit and soul."

 思い通りに歴史を解釈する。それが、日本にとって国家的な霊魂( national spirit and soul)の問題である。
 本田氏は、そう言い切ったそうなのだ。

 国家的霊魂による歴史解釈権!

 安倍首相のブレーンは、こういう驚くべき発言をした!――とWSJは、全世界に報じていた。

 これはたいへんなことである。

            *

 WSJの記者のよると、本田氏はインタビューの場で、氏が「アベノミクス」の国家主義的目標と考える点について、「完全にオープンな態度」で答えたそうだ。

 Mr. Honda, one of several architects of the economic part of Mr. Abe's agenda, is perfectly open about what he perceives to be the nationalistic goals behind the policy overhaul known as Abenomics.

 それでは本田氏にとって、「アベノミクス」の目標とは何か?

 それは、賃上げや生活の向上という命題を超えたものなのだそうだ。日本に強い経済が求められるのは、より強力な軍を構築し、中国に対峙できるなるため。「われわれは深刻な脅威を感じている」と本田氏は語った。
 Beyond the imperative to raise wages and improve livelihoods, Mr. Honda says Japan needs a strong economy so that it can build a more powerful military and stand up to China. "We feel a serious threat," he says.

 安倍首相の経済ブレーンは、「アベノミクス」の「3本の矢」は、「中国」を目標としたもので、中国の脅威と対峙しうる軍拡のためだと言い切っていたわけだ。

 これまた、たいへんなことを、世界に向けて「発言」したものである。

            *

 しかし、本田氏の「発言」は、ここで止まったわけではなかった。さらに、「その先」があったのだ。

 記事は、こう続く。
 
 <しかし、本田氏の国家主義的感情は、もっと深いものだった。中国の危険から日本を守り得る富を築くだけでは不十分なのだ>
  Yet Mr. Honda's nationalistic sentiments run even deeper. For him, it isn't enough for Japan to create sufficient wealth to be able to defend itself against a danger from China.

 <本田氏は、世界の舞台の上での、独立行動を取り戻せる、躍動する日本を欲している。パトロンのアメリカに恩義を感じ、隣国の感情に邪魔されないですむ日本を欲しているのだ>
  He wants a vibrant Japan that can reclaim its independence of action on the world stage, a nation that isn't beholden to the U.S. as a patron and doesn't feel restrained by the sensitivities of its neighbors.

 <本田氏が安倍首相の「靖国参拝」を支持するのも、そのためだった。「日本の指導者が靖国参拝を控えているかぎり、国際社会における日本地位は非常に低いままである」と、氏は語った>
  This is also why he supports Mr. Abe's trip to Yasukuni. "As long as a top Japanese leader refrains from visiting Yasukuni, Japan's position in international society is very inferior," he says.

 本田氏は「靖国」に首相が参拝すれば、日本は国際社会で上位の座を占めることができると、考えている!

 <「われわれはハンディキャップを負った日本を見たくない。われわれは、独り立ちする日本を見てみたい」>
   "We don't want to see a handicapped Japan, we want to see Japan as a stand-alone country."

 「靖国」に首相が行けば、日本は「独り立ち」できる!

 安倍首相もまた、本田氏の、この「信念」を、共有しているのだろう。

 だから、あの「参拝」を、(無謀にも)強行できた!

            *
 
 「靖国」に首相が行けば、日本は「独り立ち」できる!

 <この点を強調するため、大学教授でもある本田氏は左手を頭上に上げ、その手を降下させて、米空母に突っ込む、カミカゼの死の特攻のさまをジェスチャーしてみせた。そして目を赤くしながら言った。「彼らの犠牲のおかげで日本の平和と繁栄がある。だから安倍氏は靖国に行かねばならなかった」>
   To emphasize his point, Mr. Honda, a college professor, raises his left hand above his head and lets it drop to describe the death plunge of kamikaze jets onto the decks of U.S. aircraft carriers.
   "Japan's peace and prosperity has depended on their sacrifices," Mr. Honda says, his eyes reddening. "That's why Mr. Abe had to go to Yasukuni."

 WSJのブラウン記者は、記事の書き出しの部分でも、本田氏はカミカゼ・パイロットを「犠牲」を語るとき、目に涙を溢れさせたと書いているから、氏の「涙」に相当、印象付けられたのだろう。
  Tears well up in Mr. Honda's eyes during an interview as he talks about the "sacrifices" made by kamikaze pilots during the final stages of World War II.

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 こうして、ブラウン記者によるインタビュー記事は、「目を赤くした」氏の、実は安倍首相靖国参拝は、特攻隊の犠牲を讃えたものだった、とする、謎解きめいた解説紹介の、「思い通りに歴史を解釈する権利は、日本にとって国家的な霊魂の問題である」とする氏の、あの、驚くべき「締めのの言葉」で終わるわけだが、わたし(大沼)としては、これを読んだ、世界のWSJ読者が、安倍政権の危うさというものに(あるいは薄気味悪さに)、あらためて警戒心を抱いたのではないか、と危惧しないわけにはいかない。

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 朝日新聞(22日付け朝刊4面)によると、本田氏は20日、WSJに「真意ではない」と抗議。「((WSJから)修正する用意があると言われた」と、官房長官に報告した。

 これに対してWSJは「修正すると申し出た事実もない」と否定。

 本田氏も21日、「今、具体的にどうしようということは考えていない」とトーンダウンさせた。

 つまり、WSJでの本田氏の「発言」は報道された記録として、あり続けることになる。

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 「アベノミクス」の真の狙いは、対中国の軍拡のため!

 その先の目標は、日本が「世界の舞台の上で、独立行動を取り戻すこと」!

 「靖国」に首相が行けば、日本は「独り立ち」できる!

 ―― そしてトドメの、この、重大な「発言」!

 思い通りに歴史を解釈する権利は、日本にとって国家的な霊魂の問題である!

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 安倍首相の経済ブレーンの口から、国際社会の舞台に向かって吐かれたこの「名(?)科白」は、「美しい国」の権力サークルに集う人々の、精神状態と歴史認識の深さを測るものとして、世界の人々に語り継がれることになろう。

Posted by 大沼安史 at 11:49 午前 3.コラム机の上の空 |

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