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2014-01-25

〔コラム あじさいの国へ〕  「聖老人」の涙 

 10年ほど前、北海道・十勝の中札内(なかさつない)村を訪ねたことがある。地元でフリースクールを構想している方に、講演に呼ばれた。

 東京から出かけたわたしは、コップの水のおいしさに驚きの声をあげた。

 村を、札内川が流れていた。

 日高山脈に端を発する「日本一の清流」は、河畔にネコヤナギを群生させていた。

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 村の林の中に、窯があった。

 その近くを車で通り過ぎた時、そこに、時々、窯を借りて焼き物(作陶)に来る人の名を聞いた。

 その人は、そのとき、木立に囲まれたその場所に逗留していなかったけれど、わたしは、十勝平野に広がる、早春の光を目にしながら、濁世を捨てたその人の、清潔な面だちを思い浮かべていた。

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 その人、細川護煕さんが今、76歳の高齢をおして、「脱原発」を目指す、都知事選に挑んでいる。

 人生の最後の仕事に取り組もうとしている。

 人生、最後の火入れ。

 炎を燃やし始めている。

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 窯焼きの炎の人、細川さんが、小泉首相の応援演説を聞いて、選挙カーの壇上で、ひそかに涙をぬぐった。

 炎(ほむら)立つ、有終の涙。

 その写真を見て、中札内の、清らかな川の流れを思い出した。

 細川さん自身も、演説でのどが乾いたときなど、あの、中札内の人たちが自慢する、「日本一、うまい水」を思い出しているのではないか。

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 ハンカチで目頭をおさえる細川さんの写真を見て、わたしは、中札内とともに、屋久島の詩人、山尾三省さんが遺した「聖老人」という詩を思いだした。〔野草社刊、『聖老人』より〕

 三省さんは、島の「縄文杉」を、「聖老人」と呼んで、こう、うたった。

          ◇

     聖老人
  
     あなたの足元の大地から 幾すじもの清らかな水が沁み出していました

     それはあなたの 唯一の現わされた心のようでありました

          ◇

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 この詩を思い出し、(わたしもまた、涙もろい、ひとりの老人として)細川さんの目から流れた涙は――その「清らかな水」は…………「聖老人の涙」だと思い至り、もらい泣きした。

 「聖老人の涙」は、大地を潤す、「脱原発の涙」だと、納得した。

 その一粒が、わたしにも、枯れずに、あったことがわかって、うれしくなった。

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 人の泣くや、よし! 

 一粒の涙から始まる、「脱原発」!

 わたしもまた細川さんの勇気の一粒をもらって、声を大にして叫ぶ。「脱原発」!

 老木にも老木の、保水と湧出の責務がある。「脱原発」!

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 全国のシルバー世代の同輩諸君!

 われわれも細川さんに見習い、「老いの一徹」の「涙」を集めて、「脱原発」の「銀色(!)流れ」を、つくろうではないか!

 首都・東京の老人たちよ!

 濁り切った風景を涙色にゆすりながら、立て!

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Posted by 大沼安史 at 04:55 午後 |

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