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2013-11-17

〔コラム 机の上の空〕 人類を救う 「ホワイト・バッファロー」伝説、あるいは、わたしたちがいま直面する、「フクシマ・ラストチャンス」の危機

 北米先住民族(インディアン)「長老・メディシン・ピープル評議会」が10月31日、「フクシマに関する声明」を発表した。
 ⇒ http://www.indigenousaction.org/indigenous-elders-and-medicine-peoples-council-statement-on-fukushima/
 PFD文書: http://www.indigenousaction.org/wp-content/uploads/COUNCIL_FUKUSHIMA_STATEMENT_OCT_2013.pdf

 「声明」は「フクシマは、それだけで人類の未来に対する脅威である」として、「フクシマ核惨事」を抑え込めることができるかどうかに、わたしたち人間の運命がかかっている(The Fukushima nuclear crisis alone is a threat to the future of humanity.)」と指摘。

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 さらに、「フクシマ」が資源の収奪、いのちの遺伝子の組み換え、道徳的廃退、環境祖先など、これまで世界中で行なわれてきた、破滅的な行為の集積のひとつであるを述べ、

 人類は自滅の道をたどっていることを認識し、この破局への傾斜を止めるため、「母なる地球に対する戦争( waging war against Mother Earth)」を止め、「創造者の自然の法(the Creator's Natural Law)」を尊敬して、「原初の教え(the Original Instructions )」に立ち返らなければならない

 ――と、わたしたち日本人を含む全世界の人々に呼びかけた。

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 単なる「声明」に過ぎないと言えばそれまでだが、この「声明」には、信じがたいほど不可思議な、背景がある。

 それを知れば知るほど、「声明」の言葉の重みが、読み手の胸に迫ってくる不可思議さ。

 「フクシマは人類の未来に対する脅威である」とした「声明」の背後には、知る人ぞ知る、(すでに半ば現実のものとなった)スー族に伝わる「ホワイト・バッファローの預言(伝説)」があるのである。

 「伝説」が、人類的な岐路に立つ、わたしたちへの、現実的な「教え」になっているのだ。

 その「教え」――すなわち「創造者の自然の法」にもとづく「原初の教え」に、わたしたちが従うかどうか。

 それに人類の未来がかかっている!

 たぶん、おおげさでも何でもなく! マジに!

 謎めいた言い方はこのぐらいにて、いったい全体、「ホワイト・バッファローの預言」とな何なのか、説明することにしよう。 

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 上記の「声明」の代表者格は、スー族の酋長、アルヴォル・ルッキング・ホースさん(Chief Arvol Looking Horse)である。
 ⇒ http://www.worldwisdom.com/public/authors/Arvol-Looking-Horse.aspx#Anchor_OnlineResources

 「ラコタ・ダコタ・ナコタ大スー・ネーション」の第19代「聖なるホワイト・バッファロー・パイプ」の保持者。

 「ホワイト・バッファローの教え(White Buffalo Teachings)」という著作の持ち主でもある。

 この「ホワイト・バッファローのパイプ」とは――そしてそもそも「ホワイト・バッファロー」とは、何か?

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 「ホワイト・バッファローのパイプ」の「パイプ」の説明は後回しにして、「ホワイト・バッファロー」から見ると、これは言うまでもなく、文字通り、白いバッファロー(野牛)である。

 つまり、アメリカ・バイソン。

 ただし、アルビノ(先天性色素欠乏症)ではない。

 バッファローはふつう、黒ずんだ茶褐色だが、ハワイト・バッファローは、全身、白い毛に覆われている。

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 さて、次ぎは「ホワイト・バッファローのパイプ」の説明。

 これは、スー族に伝わる伝説である。

 その昔、「バッファローの面影」という美しい女性が、ある日、スー族のもとを訪れ、祈りに使いなさいと、(たばこを回し喫みする)パイプが置いていった。

 女性は旅立ちの際、地球に平和をもたらすため、いつの日か、もう一度、必ず現れると言い遺し、人々に別れを告げた。

 スー族の人々が見送っていると、女性は若いバッファローに変身し、その毛の色を次々に変えた。

 黒・赤・黄色・白に!

 この最後の「白」から、世界に平和をもたらす「白い(ホワイト)バッファロー」が、いつの日か、この世に現れるという伝説が生まれたわけだ。

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 この「伝説」――実はなんと、驚いたことに(信じがたいことに)、実現していたのである。

 白い毛をした「ホワイト・バッファロー」は、極く稀に誕生することがある(1933年に1頭、誕生したのが記録に残っている。19世紀のはじめ、北米の大草原には8000万頭ものバッファローがいたが、白バッファローは、そのときでさえ、せいぜい10数頭、と推定されているそうだ)が、なぜかここ十数年来、実に2ダース(24頭)もの出生が確認されているという。

 なかでも有名な「ホワイト・バッファロー」は、1994年、米ウィスコンシン州ジェーンズヴィルのハイダー牧場に生まれた、「ミラクル(奇跡)」という名のバッファロー。

 この「ホワイト・バッファロー」は、生まれたときは白毛だったが、その後、2004年に亡くなるまでに、黒、赤、黄色と、「伝説」通り、体毛の色を変化させたのである。

 (写真)⇒ http://whitebuffalomiracle.homestead.com/MiracleEarlyYears.html

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 ハイダー牧場での奇跡は続き、2006年には再び、白いバッファローが誕生し、「セカンド・チャンス」と名付けられた。

 ⇒ http://whitebuffalomiracle2.homestead.com/index.html

 参考 シカゴ・トリビューン紙 ⇒ http://articles.chicagotribune.com/2006-10-01/news/0610010369_1_dave-heider-white-buffalo-white-calves/2

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 それにしても、なぜ、こうも立て続けに、地球に平和をもたらすとされる「ホワイト・バッファロー」が出現し続けるのだろう?

 20世紀の終わりから21世紀の現在にかけて、一気に顕在化した全地球的な環境破壊の危機と、イラク・アフガン戦争など、うち続く戦争とハイテク暴力の嵐。

 そんなときに現れた平和の使者、「ホワイト・バッファロー」の意味は――スー族インディアンではない、日本の私たちにとっても、小さなものではないはずだ。

 少なくとも無視できるものではない。

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 こうした「伝説の実現」を背景に、アルヴォル・ルッキング・ホース酋長らインディアンの長老、そしてメディスン・ピープルによる評議会声明が行なわれたわけだが、予言が現実のものになったからといって、このまま、地球環境に平和がもたらされるものではない。(だからこそ、ルッキング・ホース酋長らは声明を発したのだ!)

 ハイダー牧場で「ミラクル」に続いて生まれた「セカンド・チャンス」は、生まれて、わずか2ヵ月で、雷に打たれて死亡しているのである。

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 「ミラクル」の登場、「セカンド・チャンス」の死を受けて、わたしたちは――日本のわたしたちはいま、何をすべきか?

 答えはもはや言うまでもなかろう。

 「フクシマ」を抑え込む……これがわたしたちにのこされた、ほんとうに最後の「ラストチャンス」かもしれない。

Posted by 大沼安史 at 09:26 午後 |

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