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2013-11-11

〔コラム 机の上の空〕 沖縄では、強力な電波で、「木の葉が歌い」「屋根が笑って」いた!

 沖縄返還にともない、1972年に閉鎖された、沖縄・国頭村の、米国VOA放送送信所の撤去問題で、日本政府がその撤去・移転費用を肩代わりしすることの検討を、正式な(?)に「密約」を取り交わす2年も前から、外務省部内で密かに行っていたことが明らかになった。
 
 * 沖縄タイムス「沖縄返還密約2年前に負担検討 VOA移転費」(10月30日付け)
 ⇒ http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-10-30_55988
 
 * 朝日新聞「沖縄返還、VOA移転費の肩代わり想定 密約2年前に」(10月30日付け)
 ⇒ http://www.asahi.com/articles/TKY201310300149.html

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 国頭村にあった奥間VOA送信所は、出力1000キロワット。

 中国向けの宣伝放送を続けていた。

 反公害に生涯をささげた、元東大工学助手・沖縄大学教授の宇井純さんが、1996年に発表した、「沖縄の開発と課題」というタイトルの記事によると、日本最大のラジオ局でも出力はせいぜい、50KW規模だから、奥間はその20倍。

 奥間VOA送信所が発射していた電波のすさまじさがわかる。

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 で、送信所周辺で何が、起きていたか?

 宇井さんが引用した新聞報道によると、周辺の民家では、

 ・「電灯のスイッチを切っても光る」

 ・「金具にさわると電気ショック」

 ――といった現象が起きていたそうだ。

 まさに電波による「基地公害」であり、生活破壊である。

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 わたし自身、自宅で、なぜかなんども、同じような現象を体験しているので、宇井さんの上記記述を「さもありなん」と受け止めたが、送信周辺では、それどころか、「木の葉が笑う」など「わけのわからぬ現象」が起きていたことを(続けて読んで)知って、背筋が寒くなった。

 木の葉が笑った!

 まさか!

 宇井さんは電気の専門家に聞いて、そういうこともありうることだと、と納得したというが、ふつうの人なら、「そんなバカな! 頭おかしくなったんじゃない」と、それこそ苦笑を浮かべることだろう。

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 「木の葉が笑う」?…………

 わたしも気になって、VOA奥間送信所による「電波公害」問題をネットで、すこし調べてみた。

 すると、あろうことか、なんと国会(衆議院)で、1971年5月15日で、取り上げられていたことがわかった。

 ・ 第065回国会 外務委員会、沖縄及び北方問題に関する特別委員会連合審査会 第1号
 ⇒ http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/065/0115/06505150115001c.html

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 衆院外務委員会・沖縄及び北方問題に関する特別委連合審査で、当時の佐藤(栄作)政権
は、VOA奥間送信所による「電波公害」問題について、どんな認識を示したか?

  山中(貞則)国務大臣(総理府総務長官) これはもう外務大臣の御答弁の姿勢と同じでありますが、沖繩の住民の方々にとっては、現在の、ことに送信所施設の周辺においては かきねが歌を歌ったり、あるいは非常に強い電波というものにときたま人畜が感じたり、あるいは広大な地域というものが使用されておるわけでありますから、住民としては非常な困惑と迷惑を感じているということでありますので、法律のたてまえとは別個に、私としては外務大臣の折衝について強力なる支援をいたしているところでございます。

 「人畜」が非常に強い電波を感じ、そればかりか「かきね(垣根)が歌を歌ったり」していると、時の担当大臣が認めていたのだ。

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 衆院議事録によると、山中大臣のこの答弁に対し、大久保直彦議員(公明党)が、さらにこう発言している。

  大久保(直)委員 ただいま総務長官から御答弁がありましたように、これは法律上の問題としてだけではなくて、毎日日常生活の問題として非常に沖繩県民はこのVOA公害に悩まされております。かきねが歌を歌う、また屋根が笑い出す、これは非常にことばでは簡単なようでございますが、現実に道を歩いていて屋根が急に笑い出した、トタンに電波がどのようにあれするのか私も詳しくはわかりませんが、こういったことは沖繩県民にとっては非常に困るのだという切実な地元の要望も重ねて大臣お聞き取りいただきまして、このVOAの折衝に全力をあげていただきたい、このことを再び要請をさせていただきたいと思います。

 「かきねが歌を歌う」だけでなく、「屋根が急に笑い出す」――そんな異常現象が起きていたのだ。

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 宇井さんによると、こうした異常現象は、VOA送信所が撤去され、電波を発射しなくなったとたん、なくなったそうだ。

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 半世紀も前の話だが、いったい、どういうメカニズムで、こうした異常現象が引き起こされたのだろう?

 時の担当大臣が国会で被害の実態を認めているくらいだから、当然、因果関係くらいは調べ上げているはずだ。

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 日本の――とくに沖縄の報道関係者には、「密約」に加え、VOA奥間送信所の「電波公害」の実態についても、あらためて「掘り起こし」作業をお願いしたい。

Posted by 大沼安史 at 09:11 午後 4.電磁波被曝問題 |