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2013-08-07

ロスアラモスのヒロシマ あるいは雨の集会での黙祷のこと

 ヒロシマ原爆、「リトルボーイ」が製造された米ニューメキシコ州のロスアラモスは、いまなお、米国の核開発センターであり続けている。

 人口1万数1千人。ロスアラモス研究所を抱えたこの町が、全米第2の超富裕な町であるのは、「核」のおかげである。

 「核の神(Lord Nuke)」が、なおも君臨するこの町で、4日の日曜日、ヒロシマに祈る集会が開かれた。

 場所は、「リトルボーイ」製造の地、アシュレイ・ポンドを眺める石造りのシェルター。

 この日、ロスアラモスは土砂降り。予定したデモ行進は中止となり、集会だけが開かれた。

 集会に参加した、平和活動家のジョン・ディア神父は、その場で捧げられた「黙祷」こそ、「ロスアラモスという死の文化(the culture of death )に対する、おそらくは最善の返答である」と、報告文に書いていた。
 ⇒ http://www.commondreams.org/view/2013/08/06-12

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 黙して祈る。

 暴力が正常(日常)と化した(normalized)この世界で、悪との共犯を拒否し、平和を祈る。

 それが、ヒロシマがわたしたちひとりひとりに求めていることであると。

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 ディア神父はまた、この世に「死の文化」を広げた「核の神」について、それはナチスの将官たちがアウシュビッツなどでのユダヤ人絶滅作業の合間に、教会で祈りをささげたものに似ている、とキリスト者としての「自己批判」を織り交ぜて語った。

 神に拠りながら、「敵」の「蒸発を準備(preparations to vaporize )」する「死の文化」。

 究極の独善。

 悪。

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 「核の神」とはつまり、いのちを死に至らしめる、狂信の神であるのだ。

 それはヒロシマを、ナガサキを受難したわたしたちの日本が、自らフクシマを引き起こしたものであるだろう。

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 ロスアラモスの雨の中、集まった人々によって捧げられた「瞑想的な黙祷(silent contemplative prayer )」を、ともにすること。

 それは、なおも日本に生きようとするわたしたちの、テクノロジーを悪用した「死の文化」に対する抵抗――あるいは返答の最善のものであり、最強・唯一のよりどころであるだろう。

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 黙祷は――祈りは……それ自体、被曝することはないのだから。

Posted by 大沼安史 at 10:32 午後 |

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