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2013-08-28

〔フクシマ核惨事〕 イラスト 核の波にのみこまれる日本 フクイチ沖波裏の図

 米国のネット誌の記事に、以下のようなイラストが掲載された。

 ⇒ http://www.commondreams.org/view/2013/08/27-6

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 あの北斎の「神奈川沖浪裏」――波裏富士。

 いま、放射能津波が、富士山に象徴される、日本を襲う。

 直視し、なんとしても乗り越え、わたしたちの日本を――太平洋を、地球環境を守り抜こう!

Posted by 大沼安史 at 07:10 午後 | | トラックバック (0)

2013-08-21

〔フクシマ核惨事〕 汚染水地獄の様相……瑠璃光の下で祈る

 今朝の東京新聞の電子版の記事に、こう書かれていた。

 「東京電力福島第一原発のタンクから三百トン(東電の推計)の高濃度汚染水が漏れた問題で、東電は原因調査を進めたが、ボルト締め型タンクの弱点である側面の鋼板の継ぎ目に、水が漏れた痕跡は確認できず、底部から漏れた可能性が高まった。大量の漏れが確認され、原子力規制委員会は、国際的な事故評価尺度で下から二番目のレベル1としていた暫定評価を、引き上げる方向で検討に入った。」

 ⇒ http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013082190071128.html

            #

 フクイチの核惨事が、汚染水地獄の様相を呈してきた。

 核の業火、水地獄。

 東電の無能。政府の無責任。

 地下の龍神さまが、お怒りになって、当然である。

            #

 汚染水の漏出を伝える英紙インデペンデント(電子版)の記事を読み、その記事についた1枚の写真に見入った。

 (以下に画素を落としたものを転載させていただきます。実物は以下のサイトでご覧になってください)

 ⇒ http://www.independent.co.uk/news/world/asia/fukushima-nuclear-plant-leaking-300-tonnes-of-radioactive-water-from-storage-tank-8775962.html

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            #

 無人の浪江の通りにたたずむ、防護服姿の2人は、「ミハラさん」ご夫妻だ。

 たぶん、日の出直後の、朝の光の中で。

 通りの向こうには、瑠璃色の空と、ちょっぴり焼けた白い雲の連なり。
 
            #

 手をつなぐ2人の足下を、フクイチに通じる地下水は流れているはずだ。

 その蒸気が雲になり、核惨事の現場の空を駆けているはずだ。

 ミハラさん夫妻の背後に現れた雲は、水の神様、龍神さまの雲ではないか!

            #

 今朝方、わたしは転居先の薬師堂にまいり、南無薬師瑠璃光如来に祈った。

 フクシマを、日本を、地球を、お救いくださいと。
 
            #

 帰宅してパソコンでみた、英紙インディペンデントのこの写真。

 ミハラさんご夫妻の、お気持ちを――おそらくは、祈りを、わたしもまた共有したいと思った。
 

Posted by 大沼安史 at 09:28 午前 | | トラックバック (0)

2013-08-19

〔コラムの再掲載〕 米兵「慰安所」は、ほんとうに占領軍のごり押しだったか?

 2007年6月23日のブログ(「慰安婦」決議で米紙に反論広告 社保庁並みの「恥の上塗り」 RAAの米兵「慰安所」は、ほんとうに占領軍のごり押しだったか?)を再掲します。
 ⇒ http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2007/06/post_1d37.html

 今朝の新聞に、こんなPR文つきの本の広告(『マッカーサーは慰安婦がお好き』新潮社刊)が出ていたので、再掲載を思い立ったしだいです。

 「今や『性の奴隷』と騒ぎ立てる、かのアメリカ総司令部の初仕事は、日本に慰安婦を供出させることだった……」と。

 上記再掲コラムの要約は以下の通り。

             ◇

 日本の「国会議員有志」や「言論人」らが、〔2007年〕今月(6月)14日の米紙ワシントン・ポストに、「慰安婦」問題に関する全面広告を出した。

     …………

 「占領軍当局が……慰安所設置を日本政府に要望した」というくだりも気になった。

 かりにそうした事実があったとして――占領軍が慰安所設置を日本政府に要望し、その「要望」に唯々諾々従って、日本政府が慰安所を設けたとしたなら(RAA=特殊慰安協会による米兵相手の「慰安所」は各地につくられたから、日本政府は占領軍の要望を拒否しなかったのは明白な事実であろう)、昨日の「鬼畜」に「大和撫子」を差し出した、日本政府の弱腰もまた、大いに批判されるべきところだろう。

     …………

 昭和8年、東京・大森に生まれ、戦後、下町の町工場で職人生活を長年続けた、作家の小関智弘さんは、わたしの大好きな作家のひとりだが、少年時代の回想を『東京大森海岸 ぼくの戦争』にまとめている。

 そこに、いまの「平和島入口」あたりに設置された、RAAによる「慰安所」の成り立ちが詳しく書かれている。

 『東京闇市興亡史』という史料(これまた「文書」のひとつであろう)に依拠したもので、それによると、敗戦3日後の、昭和20年8月18日、内務省警保局長から各警察署長あて、外国駐屯軍に対する性の営業に関し、「積極的に指導を行い、設備の急速充実をはかるものとする。性的慰安施設、飲食施設、娯楽施設。営業に必要な婦女子は、芸妓・公私娼妓・女給・常習密売淫売犯等を優先的にこれを充当するものとする」との、秘密無電による準備指令が発せられたという。

 そしてその日のうちに警視庁保安課の課長が東京料理飲食業組合の代表3人を呼び出し、「婦女子の安全をはかるには、防波堤となるものが必要だ」と「懇願」(中略)、「警視庁のお墨付き、大蔵省の肝煎りでRAAは生まれ」、早くもその9日後の同月27日、大森海岸の小町園に第1号施設が「開店」するという慌しさ。

 内務省が「準備指令」を発したのは、昭和天皇の「玉音放送」の記憶も生々しい、敗戦のわずか3日後の18日。
 占領軍第一陣の日本上陸は同27日だから、日本政府(内務省)はその9日も前に、早々と「準備」を始めていたことになる。

 占領軍当局の「要望」というより、日本政府のイニシアチブでことが進められたような印象を拭いきれない。

 事実は逆で、政府(内務省)が積極的に慰安所開設に動いたのではなかったのか?

 さて、そのRAAの話に戻るが、「募集」には「明日の食糧も、着るものもない若い女性が群が」り、その10人中9人までが裸足で現れたそうだ。

 食うに事欠き、裸足で慰安婦に身を落とした、戦争難民の若い女性たち……。
 ポスト紙に広告を出した「有志」たちなら、彼女たちは自発的なボランティアであって、強制性はなかったと、またも澄まし顔で言い切ることだろう。

 ちなみに、このRAAの慰安所は、米メディアの報道で米国内に伝わり、米兵の妻や家族の猛反発で、約7ヵ月で閉鎖された。

 本土の家族や一般国民の知らないところで、敗戦ぎりぎりまで開設されていた日本軍の「慰安所」との違いがここにある。
     …………

Posted by 大沼安史 at 08:10 午前 | | トラックバック (0)

2013-08-18

〔安倍首相・語録〕「御霊を悼んで平安を祈り、感謝を捧げるに、言葉は無力」  8月15日 全国戦没者追悼式式辞

 言霊の国の「首相」であるはずの人物の、この言葉の軽さ……いや、怖くさえある、この言葉の重さよ!

 慰霊を悼み、感謝をささげ、平和を祈るのに、言葉は無力であると、言い切った安倍首相の式辞は、歴史にのこるものとなるだろう。

 側近の誰かが書いたものだろうが、それにしても――それにしても!

 原文(日本語)⇒ http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0815sikiji.html

 御霊を悼んで平安を祈り、感謝を捧げるに、言葉は無力なれば、いまは来し方を思い、しばし瞑目し、静かに頭を垂れたいと思います。

 英語版 ⇒ http://www.kantei.go.jp/foreign/96_abe/statement/201308/15sikiji_e.html

 Words are entirely inadequate as we pray for peace and offer our thanks as we mourn the passing of these souls. I would now like to close my eyes for a moment and quietly bow my head, reflecting on this past.

Posted by 大沼安史 at 06:41 午後 | | トラックバック (0)

2013-08-11

〔フクイチ核惨事〕 ニューヨーク・タイムズに、こんな風刺漫画が! そういえば「宇宙服」姿で被災地入りした(日本の)政治家たちもいたっけ!

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    ⇒ http://www.nytimes.com/2013/08/10/opinion/global/leaks-at-the-fukushima-nuclear-plant.html?emc=edit_tnt_20130811&tntemail0=y

Posted by 大沼安史 at 09:17 午後 | | トラックバック (0)

〔フクシマ核惨事〕 米国の専門家、IEER(エネルギー・環境研究所)のアルジュン・マキジャニ(Arjun Makhijani)所長が全米テレビで警告: 「フクシマは終わりなき非常事態だ。それは海辺の悪夢として、こんご数十年にわたって続くことだろう」「1年間、その汚染水を飲み続けたら、たぶん確実に癌になる」

 ⇒ http://www.commondreams.org/headline/2013/08/10-0

 Fukushima continues to be an emergency without end – vast amounts of radioactivity, including strontium-90 in the groundwater, evidence of leaks into the sea, the prospect of contaminated seafood. Strontium-90, being a calcium analog, bioaccumulates in the food chain. It is likely to be a seaside nightmare for decades.

 So to give you an idea of the level of contamination, if somebody drank that water for a year, they would almost certainly get cancer. So it's very contaminated.

Posted by 大沼安史 at 08:58 午後 | | トラックバック (0)

2013-08-08

〔世界市民はスノーデンさんの闘いを支援する!〕 ブラジル上院が米NSAスパイ問題で聴聞会開く 上院議員が「スノーデンさんマスク」をかぶり、共闘を表明 ロシア上院議員が支援サイト立ち上げ…… で、日本の国会議員はいつ、何をする?

 さすがカーニバルの国・ブラジルの上院議員! 聴聞会を膨張した活動家から、「スノデンサンお面」を拝借・着用したそうだ。

 ⇒ https://twitter.com/ggreenwald/status/364847114959863808

 聴聞会に呼ばれた、スノーデンさんのスポークスマン役を果たしている米人ジャーナリスト、グリーン・グリーンワルド氏によれば、米(NSA)が収集していたスパイ情報は、テロリストのテロ活動に限らず、旧相相手国の経済・産業分野に及んでいるそうだ。
 
 ⇒ http://www.commondreams.org/headline/2013/08/07-9

 日本もターゲットになっているのだろう。

 こんご、何が飛び出すか?

 ところで、英紙ガーディアンによると、スノーデンさんが一時亡命したロシアで、スノーデンさんの活動を資金面で支援するサイトが、ロシア上院議員の手で立ち上げられたそうだ。

 ⇒ http://www.theguardian.com/world/2013/aug/07/russian-senator-edward-snowden-personal-data

 日本の国会議員も臆せず、立ち上がってほしい。

 スノーデンさんが所属していた米国の請け負い企業の日本法人の活動実態にもメスを入れてほしいものだ。

Posted by 大沼安史 at 07:35 午後 | | トラックバック (0)

〔フクイチ核惨事〕 安倍内閣よ、「核亡国」の危機と、真正面から立ち向かえ!

 ロイター電が、フクイチから連日、「300トン」(たぶん、国際社会はこの数字を額面通り、受けとっていない!)もの死の灰汚染地下水が太平洋に流入し続けていると、世界に報じた。

 1日300トン、1ヵ月で9000トン、1年で……!

 そのロイター電をみて、正直、驚いてしまった。情けなくなってしまった。

 記事を読んで、ではなく、写真を見て、である!

  ⇒ http://in.reuters.com/article/2013/08/07/us-japan-fukushima-water-idINBRE9760AU20130807

 国会のひな壇に並んだ、安倍内閣の面々の、この打ちひしがれた姿は何だ!

              #

 責めているのではない! 茶化しているのでもない! 頑張ってほしいとお願いしているのだ。

 「フクシマ核惨事」が亡国のポテンシャルを秘めていることは、元から分かり切ったこと!

 安倍内閣が、ここで踏ん張らないで、どうする!

              #

 同じロイターが、5日付けで、すでにこう報じていた。

 「非常事態だ」と、日本の規制当局が言っている!――と。

 Japan nuclear body says radioactive water at Fukushima an 'emergency'

  ⇒ http://www.reuters.com/article/2013/08/06/us-japan-fukushima-panel-idUSBRE97408V20130806

              #

 これはわたしの想像にすぎないが、フクイチの地下は、溶融核燃マグマによる空洞化が進み、その巨大なマンホール群に、周辺の地下水がナイアガラのように流れこみ、それが溢れかえって、海に流れ続けているのではないか!

              #
  
 まさに背水の陣。

 ブルームバーグは安倍政権の「税金投入」の決断を、「アベ、グリーンピースと共闘」と報じたが、フクイチ核惨事の抑え込みには、反原発も親原発もない。

 ⇒ http://www.businessweek.com/news/2013-08-07/abe-joins-greenpeace-in-signal-tepco-not-up-to-fukushima-cleanup

 ソ連を崩壊に追い込んだチェルノブイリの二の舞をなんとしても回避する!

 安倍政権の前にあるのは、ただひとつ、亡国の阻止、それ、あるのみ!

              #

 上記、ロイター写真を見ると、背筋をシャンと伸ばして、表情を引き締めているのは、安倍首相、ただひとり!

 安倍首相よ、フクシマ核惨事を直視し、日本を死の灰亡国から救い、日本を、世界を、守り通してくれ!

 敵はフクイチにあり!

 核の亡国から、日本を救ってくれ!

Posted by 大沼安史 at 06:40 午後 | | トラックバック (0)

2013-08-07

ロスアラモスのヒロシマ あるいは雨の集会での黙祷のこと

 ヒロシマ原爆、「リトルボーイ」が製造された米ニューメキシコ州のロスアラモスは、いまなお、米国の核開発センターであり続けている。

 人口1万数1千人。ロスアラモス研究所を抱えたこの町が、全米第2の超富裕な町であるのは、「核」のおかげである。

 「核の神(Lord Nuke)」が、なおも君臨するこの町で、4日の日曜日、ヒロシマに祈る集会が開かれた。

 場所は、「リトルボーイ」製造の地、アシュレイ・ポンドを眺める石造りのシェルター。

 この日、ロスアラモスは土砂降り。予定したデモ行進は中止となり、集会だけが開かれた。

 集会に参加した、平和活動家のジョン・ディア神父は、その場で捧げられた「黙祷」こそ、「ロスアラモスという死の文化(the culture of death )に対する、おそらくは最善の返答である」と、報告文に書いていた。
 ⇒ http://www.commondreams.org/view/2013/08/06-12

            #

 黙して祈る。

 暴力が正常(日常)と化した(normalized)この世界で、悪との共犯を拒否し、平和を祈る。

 それが、ヒロシマがわたしたちひとりひとりに求めていることであると。

           #

 ディア神父はまた、この世に「死の文化」を広げた「核の神」について、それはナチスの将官たちがアウシュビッツなどでのユダヤ人絶滅作業の合間に、教会で祈りをささげたものに似ている、とキリスト者としての「自己批判」を織り交ぜて語った。

 神に拠りながら、「敵」の「蒸発を準備(preparations to vaporize )」する「死の文化」。

 究極の独善。

 悪。

           #

 「核の神」とはつまり、いのちを死に至らしめる、狂信の神であるのだ。

 それはヒロシマを、ナガサキを受難したわたしたちの日本が、自らフクシマを引き起こしたものであるだろう。

           #

 ロスアラモスの雨の中、集まった人々によって捧げられた「瞑想的な黙祷(silent contemplative prayer )」を、ともにすること。

 それは、なおも日本に生きようとするわたしたちの、テクノロジーを悪用した「死の文化」に対する抵抗――あるいは返答の最善のものであり、最強・唯一のよりどころであるだろう。

           #

 黙祷は――祈りは……それ自体、被曝することはないのだから。

Posted by 大沼安史 at 10:32 午後 | | トラックバック (0)

2013-08-06

〔NEWS〕 'Never give up hope'(希望を、絶対に捨ててはなりませんよ) マニング上等兵のお母さん、スーザンさんが判決を前にした愛息へ、励ましの手紙(声明)

 英紙ガーディアンに、「ウィキリークス」に外交公電などを提供した陸軍上等兵、ブラッドリー・マニング被告(25歳)の母、スーザンさんの手紙が紹介された。

 スーザンさんは英国在住で健康問題を抱え、2011年から息子さんに会えずにいる。

 母は、希望を捨てないよう諭した

 urged her son to "never give up hope"

 ――あと、息子にこう書いた。

  "I know I may never see you again but I know you will be free one day. I pray it is soon. I love you Bradley and I always will."

 二度と会えないかもしれないことは分かっているわ。でも、いつの日か、あなたが自由の身になることを、わたしは知っています。すぐに釈放される祈っています。ブラッドレー、あなたを愛しています。いつも、ずっと。

 わたしはマニングさんこそ、戦争の悲惨を直視した、愛国者だと思う。

 わたしもスーザンさんと一緒に、25歳の、ほんとうのアメリカ人のために祈りたい。

 
 ⇒ http://www.theguardian.com/world/2013/aug/04/bradley-manning-mother-statement-sentencing

 ◇ ハフポ日本語版 : ウィキリークスに機密情報漏洩のマニング上等兵、有罪で最長禁錮136年の可能性 「敵ほう助罪」では無罪 ⇒

 http://www.huffingtonpost.jp/2013/07/30/bradley_manning_n_3678576.html

Posted by 大沼安史 at 09:14 午前 | | トラックバック (0)