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2012-12-01

〔東電テレビ会議映像公開〕 毎日新聞 : ヘリ放水に「霧吹きやな」/「第1原発の状況は、まさに日本全体にどのような悪影響を及ぼすかって、首の皮一枚で何とか持ちこたえている状況であります。何とかここをしない限り明日がないんです」(東電・武黒一郎フェロー)/ 「本店と同原発などを結ぶテレビ会議の映像では、悪化の一途をたどる事態に、関係者が右往左往する様子が映されていた」!

 12月1日 → http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20121201ddm012040121000c.html 

◎ 毎日は以下のように報じている。

 東京電力福島第1原発事故では、水素爆発が相次いで起きた後、冷却機能を失った使用済み核燃料プール、圧力容器内の燃料棒をいかに冷やすかが課題になった。「当たったな」(昨年3月17日の自衛隊ヘリによる放水時)、「最悪の状況だ」(同4月2日の高濃度汚染水の流出時)。本店と同原発などを結ぶテレビ会議の映像では、悪化の一途をたどる事態に、関係者が右往左往する様子が映されていた。一般公開分を含む計約336時間の映像の概要をまとめた。(肩書はすべて当時)

 昨年3月15日までに、1、3、4号機で水素爆発が相次ぎ、防衛省は同日夜、核分裂を抑えるホウ酸入りの冷却水を自衛隊ヘリで上空から投下する準備を整えていることを明らかにした。

 ヘリ放水は16日に実施予定だったが、放射線量を調査した結果、防衛省が定める隊員個人の累積被ばく総量限度を上回り断念した。同日午後6時ごろ、映像には本店のいらだちが募る様子が映る。

 武黒一郎フェロー「第1原発の状況は、まさに日本全体にどのような悪影響を及ぼすかって、首の皮一枚で何とか持ちこたえている状況であります。何とかここをしない限り明日がないんです」

 陸上自衛隊の大型輸送ヘリは17日午前9時48分ごろから、海水投下を始めた。放水は同10時ごろまで計4回、2機で交互に実施され、本店では細野豪志首相補佐官も見守った。

 同午前9時45分ごろ、放水のため第1原発に向かうヘリコプターの様子がテレビ中継されると、福島第1原発の免震重要棟では社員らがテレビ前に集まった。同48分から1回目の放水が行われる。

 福島第1原発「来たぞー。オー、いった! よし!」「おい当たったな」

 しかし、2回目以降は投下した水が風に流された。映像は社員たちの失望の声を拾っている。

 同「あー、これかかってねえよ。散漫にかかっているよ」「あー、3号機に届いてねえや」

 同10時ごろ、4回目となる最後の放水。

 同「ああー」「霧吹きやなあ」

 ◇「大丈夫かなキリンさん」
 使用済み核燃料プールを冷却するため、東電は昨年3月下旬から生コン圧送機による注水を始めた。映像によると、海江田万里経済産業相がこの装置を高さが58メートルあり長いアームを持つ姿から「キリン」と名付けた。4月以降は高さ62メートルの「大キリン」を投入。動物の名前を付けた重機で暫定の注水ライン完成までしのいだ。テレビ会議にも、愛称で重機を呼ぶ様子が残されている。

 3月22日午後6時すぎ、第1原発で震度4の地震が起きた。原子力災害時の拠点「オフサイトセンター」(福島市)で「ああ(キリン)倒れないでくれよ」と声が上がると、事故後にできた拠点「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町)の小森明生常務は「大丈夫かな。キリンさん」と応え、Jヴィレッジや第1原発の関係者から「キリンちゃん倒れるなよ」との発言が相次いだ。

 4月3日には吉田昌郎所長と本店の間で、こんな会話もあった。

 吉田氏「つまらない話なんだけどキリンと大キリンを混同しちゃっているので、今日からゾウさんにします」

 本店「ちょっと待ってくださいよ。本店復旧班、混乱はありませんか、大丈夫ですか」

 吉田氏「キリンの方が強い(放水能力が高い)もんだから、大キリンと混同しちゃうんですよね。よろしくお願いします」

 ◇汚染水海へ「最悪の事態」
 昨年4月1日、線量が毎時1000ミリシーベルトを超える高濃度の汚染水が第1原発2号機の取水口付近から海へ漏れ始めた。汚染水の保管場所を確保するため、施設内の廃棄物処理をする「集中廃棄物処理施設」と5、6号機の地下にためていた低濃度汚染水を海へ放出することになった。2日午前11時ごろ、第1原発と本店、「Jヴィレッジ」の間で、緊迫したやりとりがあった。

 吉田氏「緊急に報告事項がある。2号機(取水口)のピット(電源ケーブルを収めるトンネル)の放射線量が高い。ピットわきのコンクリートの割れ目から水が海に流れている。線量は毎時1000ミリシーベルトを超え、最悪の状況だ。大本でくみ出すか、止水しないと止まらない。最悪の事態になっている」

 武黒フェロー「分かった。できる限りの止水の努力を」

 吉田氏「ただ、止水すると全体の(汚染水の水位の)レベルが上がり、オーバーフローして上から漏れる」

 小森氏「忙しい時に恐縮だが、菅(直人)首相がJヴィレッジにお見えになられました。一言お願いします」

 菅首相「福島原発をコントロールできるよう皆さんの一層の(力を)本当に心からお願いします」

 政府首脳の言葉にも現場の不安は解消されなかった。

 吉田氏「今、コンクリートでピットを打設する準備は整ったが、流れが止まったら、その分、どっかであふれる。決断がつかない」

 武黒氏「どっちにしろ、止めれば(汚染水は)他に広がる」

 翌日も、対応が決まらぬ状況が続く。

 吉田氏「今日は2号機の水止め作戦が一番重要だ。いろいろ作戦名を考えたが、(ビーバーが巣を作るしぐさにちなんで)『ビーバー作戦』としたい。(使用済み核燃料プールに注水する重機を『キリン』と名付けたケースなど)動物の名前を作戦名にしたものはだいたい成功している」

 (翌日、2号機の高濃度汚染水の漏出場所を突き止めるため、掘削作業が生じたため「モグラ作戦」と改名)

 4日午前、3号機の水位が上昇。5、6号機に影響を与える危険が高まり、現場にはいらだちがにじんだ。

 吉田氏「手足を縛られた中で頑張れよって言われても、到底頑張れる状況にない。水の処理が喫緊の課題ですので、ここが処理できないままでは頑張りようがないということをお伝えしておきます」

 低濃度汚染水の海洋放出開始の映像は4日午後6時50分ごろから。集中廃棄物処理施設からの放出が迫る。

 吉田氏「予定通り、午後7時から放水するということで指示したいと思いますが、よろしいでしょうか」

 本店「放水を指示します」

 吉田氏「午後7時3分、1台目のポンプを起動しました。午後7時7分に10台全台起動し、現在放出中です」

 4日午後9時過ぎ。5、6号機から汚染水の放出が始まった。

 福島第1原発復旧班「放出、9時ちょうどに開始しています」

 映像に近隣諸国や地元自治体へ配慮を見せる様子はなかった。

 ◇外部電源を失い、冷却機能が停止
 福島第1原発は11年3月11日、東日本大震災の影響で外部電源を失い非常時に原子炉圧力容器内の核燃料を冷やす装置などを動かせなくなった。圧力容器内で核燃料棒が損傷する炉心溶融(メルトダウン)が進み、1、3、4号機で水素爆発が起こって原子炉建屋が吹き飛んだ。

  原発の冷却機能の回復が進まない中、16日には3号機の使用済み核燃料プールから白煙が上がっているのが確認された。プールの水が沸騰していると考えられ、放置すれば核燃料が過熱して損傷、大量の放射性物質が外気に漏れ出す危険性があった。プール冷却のため、17日午前9時48分、3号機の上空100メートルから、自衛隊ヘリがバケットにくんだ海水を投下。ヘリ2機で交互に計4回投下し、同10時ごろに終了した。

 一方、1〜3号機のタービン建屋などにたまった高レベル放射性汚染水の保管場所を確保する必要から、第1原発の施設から低濃度の汚染水を4月4日、海に放出した。これを発表した会見を偶然見た経済産業省職員が、放出約1時間前に国際原子力機関(IAEA)に電子メールで連絡。東電の対策本部詰の外務省職員が汚染水放出の東電の広報書類をファクス送信して初めて、本省が放出を知るなど、外国への事前通報の遅れが問題になった。

Posted by 大沼安史 at 03:43 午後 |

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