〔朝日新聞が1面トップで大々的に報じた〕 「WHO・福島がん・明らかな増加見えず予測」:グンダーセンさん、「信用できない。死の灰放出・沈殿を過小評価すれば、被曝も過小評価される。熱核粒子(ホットパーティクル)、内部被曝を無視。スリーマイルと同じ隠蔽。いつものGIGO(インプットがクズなら、アウトプットもクズ!)だ!
I don’t trust this data … my guess is that WHO underestimated the radiological deposition and releases, and thus came up with exposures that are too low. Also, I suspect they have omitted hot particles and internal emitters from their dose assumptions. The same thing happened at TMI. Bad assumptions create low exposures. GIGO!
GIGOとは、Garbage in, garbage out の略です。→ http://en.wikipedia.org/wiki/Garbage_in,_garbage_out
◎ 朝日新聞 25日付け 福島のがんリスク、明らかな増加見えず WHO予測報告 → http://www.asahi.com/national/update/1125/TKY201211240631.html
(大沼・注) 日曜日付け朝刊用のエサをもらって(厚労省その筋発)御用書き・サンデイー・スクープをものにするのは、アザトイこの新聞の、いつもの手である。
朝日はこう報じている。
東京電力福島第一原発事故の被曝(ひばく)による住民の健康影響について、世界保健機関(WHO)が報告書をまとめた。がんなどの発生について、全体的には「(統計学的に)有意に増える可能性は低いとみられる」と結論づけた。ただし、福島県の一部地域の乳児では、事故後15年間で甲状腺がんや白血病が増える可能性があると予測した。報告書は近く公表される。
福島第一原発事故による健康影響評価は初めて。100ミリシーベルト以下の低線量被曝の影響には不確かな要素があるため、原爆やチェルノブイリ原発事故などの知見を参考に、大まかな傾向を分析、予測した。
WHOはまず、福島県内外の住民の事故による被曝線量を、事故当時1歳と10歳、20歳の男女で甲状腺と乳腺、大腸、骨髄について、生涯分と事故後15年間分を推計した。その線量から甲状腺がんと乳がん、大腸がんなどの固形がん、白血病になるリスクを生涯と事故後15年間で予測した。
成人で生涯リスクが最も高かったのは福島県浪江町の20歳男女。甲状腺がんの発生率は被曝がない場合、女性が0.76%、男性は0.21%だが、被曝の影響により、それぞれ0.85%、0.23%へ1割程度増えると予測された。他のがんは1~3%の増加率だった。 (続きを読む)
◎ 河北新報 26日付け 福島原発事故 がん増加可能性低い WHOが影響予測
→ http://www.kahoku.co.jp/news/2012/11/20121126t65006.htm
河北は以下にように報じている。
東京電力福島第1原発事故による、周辺住民の健康への影響を検討している世界保健機関(WHO)の報告書素案が25日判明した。福島県浪江町と飯舘村の乳児が将来、がんや白血病などを発症する危険性が上昇するとのデータも得られたが、実際の発症数が統計学的にみて有意に増加する可能性は、乳児以外の子どもや大人を含めて低いとした。
素案が基にした被ばく線量推計は、付近住民が事故後4カ月間現地に住み続け、地元産の食品のみを食べたと仮定。ほとんどの住民は避難しており「線量は過大評価だ」との指摘もある。専門家の中には「将来の危険性は大きめに見積もってあるととらえるべきだ」との声もある。危険性の上昇についてWHOは「子どもの健康状態を監視する上で有益な情報になる」としている。12月にも最終報告をまとめる。
素案では、WHOの別のチームによる住民の被ばく線量推計を基に、事故当時1歳と10歳、20歳の男女で、生涯と事故後15年間で乳がんや大腸がんなどの固形がんや甲状腺がん、白血病を発症する危険性を予測した。
危険性が顕著に増したのは、浪江町、飯舘村の1歳女児で、すべてのがんについて生涯での発症危険性が上昇した。1歳男児も白血病の危険性が増した。1歳女児が16歳までに甲状腺がんになる可能性は、浪江町と飯舘村に加え、福島、二本松、南相馬、伊達の各市と川俣、楢葉両町、川内、葛尾両村でも高まった。
Posted by 大沼安史 at 02:04 午後 | Permalink