〔フクイチ海洋汚染〕 放射能海域 すでに北太平洋の半分に 来年秋にハワイを通過、米本土西海岸には2015年以降、到達 放射性セシウム 10~20ベクレル/立方mを予測 ドイツ海洋研究所
フクイチ発の放射性物質が北太平洋の半分に広がっていることが、ドイツ・キールにある海洋研究所の解析でわかった。
ヴェルト紙によると、海洋研究所の研究チームが国際的な学会誌、「環境研究レター」に発表した論文で明らかになった。
→ http://www.welt.de/newsticker/news3/article108243074/Radioaktivitaet-aus-Fukushima-hat-sich-im-halben-Nordpazifik-verteilt.html
汚染水は来年、2013年秋にハワイ諸島をかすめ、その2、3年後に米西海岸の海岸線に到達する。到達水の汚染濃度で、セシウム137で10~20ベクレル/立方メートルになる、と予想している。
キールの海洋研究所は西ドイツ最大のもので、世界的な研究機関。
ドイツのターゲスシュピーゲルは、フクイチ発の海洋汚染の拡大にありさまについて「放射能 海の道」と表現しているが、こんご、フクイチが4号機核燃プールの崩壊などで破局的事態に陥れば、偏西風による大気拡散に加え、桁違いの海洋汚染が太平洋を死の海と化し、米西海岸に壊滅的な影響を及ぼしかねない。
→ http://www.tagesspiegel.de/wissen/radioaktivitaet-der-weg-der-isotope/6861956.html
フクイチ海洋汚染水の米本土到達まであと2年。
遅くともそれまでに、日本政府はフクイチ封じ込めを実現しなければ、ますます国際社会の非難と批判を浴びることになろう。
待ったなし。先送りはもはや許されない。
(追記) 上記の拡散図の海域に、北海道東沖が含まれるのが気になる。道東沖のサンマ漁が始まっているが、ことしは魚体が細いという。関係なければよいが。
Posted by 大沼安史 at 11:41 午前 | Permalink
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