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2012-06-14

〔ENEニュース〕◇ 米国の作家、レベッカ・ソルニットさん:★「ほとんど誰もが――もっとも穏やかな人びとでさえも、政府をもう信じていない、と言った。率直に、または怒りを込め、あるいは裏切られたという根深い思いを秘めて」★「政府は人びとを恐れている。彼らが私たちが政府を変えるのではないかと恐れている。その恐れはデモクラティックでないにしてもリアルである。政府を変えることは、私たちの権利だから……」/被曝被災地での取材体験を「ロンドン・レビュー・オブ・ブックス」に発表

 Author: “Almost everyone I spoke to, even the most mild-mannered, said they no longer trusted the gov’t, and they said it bluntly, or angrily, or with a deep sense of betrayal
 → http://enenews.com/author-almost-everyone-i-spoke-to-even-the-most-mild-mannered-said-they-no-longer-trusted-the-govt-and-they-said-it-bluntly-or-angrily-or-with-a-deep-sense-of-betrayal (◇は大沼)

◇ 私はソルニットさんを心底、尊敬している一人だ。ソルニットさんは著書の『災害ユートピア』などで、民衆は災害時に助け合い、その場にユートピアの連帯を生みだすが、特権層(エリート)は自分たちの権力が失われるのを恐れ、パニックに陥る――ことを、さまざまな災害現場で確認している人だ(拙著『世界が見た福島原発災害 3 いのち・女たち・連帯』(緑風出版)の「始まりのためのエピローグ」参照)。

 彼女のフクシマ被曝地での観察眼は、やはり鋭い。

 One of the casualties of the [Fukushima] disaster was the relationship between the people and the government. Almost everyone I spoke to, even the most mild-mannered, said they no longer trusted the government, and they said it bluntly, or angrily, or with a deep sense of betrayal.

[...]

 Governments fear their people. They fear we will exercise our power to change them, and they fear we will panic. The first is a realistic if undemocratic fear, since changing them is our right; the second is a self-aggrandising fantasy in which attempts to alter the status quo are seen as madness, hysteria, mob rule. They often assume that we can’t handle the data in a crisis, and so prefer to withhold crucial information, as the Pennsylvania government did in 1979 at the time of the Three Mile Island partial nuclear meltdown, and the Soviet government did during the Chernobyl meltdown in 1986.

 ソルニットさんはネヴァダの核実験場跡でプロテストした、反核の活動家でもある。
 
 その記録、『野生の夢』という本の中で彼女は、核実験場跡――すなわち被曝地においては、耳触りのいい「抽象観念」さえ乾いてしまう、(正確な表現忘れてしまったが)というような意味のこと書いていた。

 政府やメディアが振り撒く「抽象幻想」(「絆」、「復興」、「フクシマの再生なくして日本の再生はなし」)は、フクシマ被曝地に生きる人びとの「最も穏やかな」心の底でさえ、実は過酷な現実の照射を浴び、すでに消えている――ソルニットさんは、たぶん、この事実を見て取って、帰国したはずだ。

 私はソルニットさんの「フクシマ」――たぶん書いてくれるであろう日本の被災・被曝地体験記を、新刊で読みたい!
 
◎ ソース → http://www.lrb.co.uk/v34/n09/rebecca-solnit/diary

Posted by 大沼安史 at 11:28 午前 |

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