〔被曝防御〕東京新聞 群馬 被ばく量計算し判断を 放射能勉強会各地で続々/◇ 元群馬大学大学院教授の五十嵐高さん「子どもが泥遊びで土を口に入れるのが一番心配」
東京電力福島第一原発事故を受けて放射能について学ぶ勉強会が、県内各地で行われている。食品による内部被ばくや除染などについて、人々の関心は途切れることがない。 (中山岳、樋口聡記者)
二十七日、桐生市仲町の桐生倶楽部(くらぶ)会館で、同市在住で元群馬大学大学院教授の五十嵐高氏(81)が、土壌汚染や内部被ばくの基本知識などを話した。
正しい知識を学ぼうと市民でつくる「むらさきつゆ草の会」が開いた二回目の勉強会。市内外から約五十人が集まった。
五十嵐氏は、被ばくによるがんの発病率は年齢が低いほど高くなる傾向を説明。土壌汚染は他の研究者の調査などから、地表から二センチほどの深さに放射性物質の大部分がたまり「子どもが泥遊びで土を口に入れるのが一番心配」と話した。
食品の内部被ばくでは、茶葉や葉物野菜が葉に降り積もった放射性物質を吸い込んでしまい他の野菜より注意が必要と指摘。「政府や新聞が安全だ危険だと言うのを気にするより、何マイクロシーベルトかという被ばく量を自分で計算し判断したほうがいい」と勧めた。政府が全食品の放射性物質の濃度を公開することが望ましいとも述べた。
安中市では、「放射線の健康への影響」をテーマにした学習会で、前橋市出身の核化学者で地震時の原発の危険性にも警鐘を鳴らした故高木仁三郎さんが創設した高木学校の瀬川嘉之さんの話を約百三十人が聴講した。
母親らでつくる「放射能から子どもを守ろう安中の会」が、「知る」を始める学習会として開催し二回目。
瀬川さんは、子どもが浴びる放射線量を減らすことが大事と強調。聴講者からは家庭菜園への心配や、市場検査だけで安全か、などの意見が出された。
Posted by 大沼安史 at 03:49 午後 | Permalink
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