〔玄海原発〕佐賀新聞 佐賀市で脱原発集会、九州各県から約2000人が参加
脱原発を呼び掛ける市民団体らによる「さよなら原発!佐賀集会」が27日、佐賀市のどん3の森で開かれ、佐賀、福岡を中心に九州各県から約2千人(主催者発表)が参加した。
集会では福島原発事故の発生から1年2カ月経過した今も多くの避難者がいる現状を指摘。夏場の電力需要増を控え再稼働に向けた動きも出ている中、国内すべての原発廃止を改めて訴えた。
集会では、昨年6月に福島県から福岡県に避難した僧侶の鈴木倶會(くらえ)さん(69)が「核によって生活が脅かされている。『さよなら原発』こそが人間の尊厳を守る第一歩」とスピーチ。
原発立地県代表として、玄海原発設置反対佐賀県民会議議長の柴田久寛さん(69)=佐賀市=が「原発の安全神話は崩壊した。原発が一つも動いていない現状を続けていくべきだ」と再稼働反対を主張した。
脱原発の立場をとる小城市の江里口秀次市長、非核宣言自治体の嬉野市の谷口太一郎市長らのメッセージも読み上げられた。国内全原発の廃止を求める集会宣言を採択した後、約1・5キロをデモ行進。参加者は九州電力佐賀支社と県庁の前で「原発いらない」「もう動かさない」などシュプレヒコールを上げた。
九州各県の市民団体などでつくる実行委が主催。事務局は「電力需要が高まる夏を前に、原発立地県の佐賀の方にもっと声を上げてほしいと集会を開いた」と話した。
Posted by 大沼安史 at 04:18 午後 | Permalink