〔被曝地・NEWS〕毎日新聞 シンポジウム:福島大の教員有志、内部被ばくを考える /福島/★★★ ◇「モニタリング以外の防護策を取らずに再開を急いだのは学生の安全軽視ではないか」
福島大の教員有志で作る「放射線副読本研究会」は23日、福島市の同大で、内部被ばくについて考えるシンポジウムを開いた。
研究会は、震災後に国が作った放射線教育の副読本に、福島第1原発事故についての記述が無いことに疑問を抱いた教員17人で構成。
「大学当局が安全性に楽観的だ」として、空間線量が下がり、警戒感が薄れつつある学生に注意を呼びかけた。
琉球大の矢ケ崎克馬名誉教授や同大教員が順次講演した。
内部被ばくについて矢ケ崎名誉教授は「体内に取り込んだ放射性物質のアルファ線は、局所的に強い影響を与える可能性がある」と指摘、マスク着用や食品に注意する必要性を説いた。
行政政策学類の塩谷弘康教授は震災後の大学側の危機管理体制に疑問を投げかけた。
昨年5月の授業の再開まで「内部被ばくを考慮することなく、モニタリング以外の防護策を取らずに再開を急いだのは学生の安全軽視ではないか」と指摘した。
行政政策学類2年の鹿又暁さん(20)は「食事や空気中のちりで内部被ばくするリスクを考えていなかった。マスクを着用するようにしたい」と話した。【深津誠記者】
Posted by 大沼安史 at 03:39 午後 | Permalink
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