〔東京新聞〕柏市、草木収集月2回に 放射性焼却灰問題 不燃ごみ扱い分別徹底/◇ 7月から これまでは可燃ごみ扱い
柏市は二十五日、七月からごみの収集方法を一部見直す方針を明らかにした。焼却灰に含まれる放射性セシウムの濃度を高める主因とみられる草木の収集について、週二回の可燃ごみ扱いから、月二回の不燃ごみ扱いに変更する。
現在は、草木は可燃ごみの収集日に集め、焼却せず清掃工場の敷地などで仮保管する状況が続く。だが依然、生ごみと一緒の袋に混ぜ入れられるケースも多いという。
セシウムを含む灰の保管場所に悩む市は、草木の徹底分別が不可欠と判断。七月からは不燃ごみ扱いに変更することで、可燃ごみへの混入を防ぎたい考え。収集回数は減るが、担当者は「草木は可燃ごみというイメージを変えたい」と説明している。市広報などを通じ今後、市民に協力を呼び掛ける。
また、稼働停止中の南部クリーンセンターに建設予定の灰保管庫については、事業費約一億三千万円を六月定例議会提出の補正予算案に計上せず、議決の必要がない予備費で対応することも明らかにした。早期に工事着手するためだが、秋山浩保市長は記者会見で「地元に反対の声もあるが、市全体のことを考えるとやらざるを得ない」と理解を求めた。 (横山大輔記者)
Posted by 大沼安史 at 02:51 午後 | Permalink