〔中日スポーツ〕ひばりの恩返し 紀香らが寄贈 福島・双葉町に体内被ばく測定器/★ ◇ 井戸川町長は「ひばりさん、ありがとうございます」と感謝! そして 政府へ何度も測定器導入を申し入れてきたにもかかわらず、ないがしろにされている実情を報告。「子どもたちを守らない、そんなことでは国は成り立ちません!!」と怒りをぶちまけた!
女優の藤原紀香(40)とフリーアナウンサー徳光和夫(71)が25日、福島県双葉町役場・埼玉支所(埼玉県加須市)を訪れ、昨年11月に東京ドームで開かれた「東日本応援チャリティー 美空ひばりメモリアルコンサート」の収益の一部で購入した体内被ばく測定器「ホールボディーカウンタ」を寄贈した。
福島第一原発の5、6号機を抱える双葉町の町民は東日本大震災以降、県内外で避難生活を余儀なくされた。役場は廃校となった加須市の県立高校に移転中。現在も同校の校舎内で約250人が暮らしている。
放射能漏れによる体内被ばくは深刻な問題だが、測定器は1台約550万円と高額のため、町の予算で購入できず、井戸川克隆町長(66)は頭を抱えていた。
その現状を耳にしたひばりプロダクションの加藤和也社長(40)が、コンサートに参加したアーティストや関係者と相談。同町と原発1~4号機がある大熊町の役場に測定器を寄贈したほか、日本赤十字社に300万円を寄付した。
贈呈式にはコンサートの司会を務めた紀香と徳光や、加藤社長、井戸川町長も出席。加藤社長は「日本に育てていただいた美空ひばりが皆さまにこういう形で恩返しできることに、母も天国で喜んでくれると思います」とあいさつした。
井戸川町長は「ひばりさん、ありがとうございます」と感謝した上で、政府へ何度も測定器導入を申し入れてきたにもかかわらず、ないがしろにされている実情を報告。「子どもたちを守らない、そんなことでは国は成り立ちません!!」と怒りをぶちまけると、徳光も「先に責任企業がこういう装置を用意すべきだ」と東京電力の姿勢を批判した。
29日はひばりさんの誕生日。生きているとすれば75歳になる。
24日も支援のため被災地の岩手県陸前高田市を訪れたという紀香は「もしひばりさんがご存命だったら、ゆかりのある福島を中心に被災地行脚を続け、何年もかけてこういう活動をされていると思います。私も日本国民の一人として支援を続けていきたいし、いろんなことを伝えていきたい」と決意を新たにした。
【東日本応援チャリティー 美空ひばりメモリアルコンサート「だいじょうぶ、日本!」~空から見守る 愛の歌~】 美空ひばりさんの23回忌イベントとして、昨年11月11日に東京ドームで開催。ひばりさんと交友のあったアーティストや現在のオピニオンリーダーというべきアーティスト18組が出演した。主な出演者は五木ひろし、EXILE、AKB48、倖田來未、郷ひろみ、小林幸子、近藤真彦、Hey!Say!JUMP、氷川きよし、平井堅、平原綾香、藤井フミヤら。
Posted by 大沼安史 at 03:20 午後 | Permalink