〔国会事故調〕毎日新聞 安全委 文書、黒塗りせず 提出
内閣府原子力安全委員会は24日、国会の東京電力福島原発事故調査委員会(国会事故調、黒川清委員長)に対し、要求された文書の個人名などを黒塗りせずに提出することを決めた。国会事故調が18日、事故調査委員会法に基づいて請求していた。
提出する文書は、福島第1原発事故の原因である長時間の全交流電源喪失を「考慮する必要がない」と結論付けた安全委専門家会合の91〜93年の議事概要と報告書案、手書きのメモ。いずれも事故後に公開したが、「部外協力者」として出席した電力会社の社員名と手書きメモに記された発言者名は黒塗りにしていた。
黒塗りの理由について安全委事務局は、社員名は「会合での審議・決定に関与していない」、発言者名は「記載内容が意図と乖離(かいり)している可能性がある」としていた。しかし同法に基づく請求なら「個人情報保護法の例外にあたる」と判断し開示を決めた。【岡田英記者】
Posted by 大沼安史 at 02:49 午後 | Permalink