〔再稼働許すまじ〕福井新聞 :原子力防災道路、来月整備に着手 福井県が4区間のルート決定/◇ 大飯原発の大島半島ルートなど いずれも完成は2年後の2014年度中 大飯 綱渡りの再稼働をして、どうするつもりか?
福井県内の原発で深刻な事故が起きた場合に備える原子力防災道路について県は30日までに、本年度から敦賀、大島、内浦の3半島で整備する4区間の詳細ルートを決めた。総延長は15・5キロで、原発に通じる道路を複線化する。事業費として見込んでいる国の交付金決定が近く正式に通知される見込みで、6月から測量調査を順次始め、整備に着手する。(細川善弘)
県内の原発は全て半島の先端部に位置し、アクセス道路は1路線しかない。東京電力福島第1原発事故を踏まえ、万一の事故時の対策車両のアクセスと円滑な住民避難の両方に備えるため、県は新たに防災道路の整備を計画した。
整備する4区間は▽通行不能となっている敦賀半島先端部の敦賀市白木―浦底を結ぶ5・6キロ▽美浜原発につながる道路をバイパス化する美浜町佐田―竹波の5・1キロ▽大飯原発に通じる道路から別の県道につなぐおおい町犬見―大島の3・4キロ▽内浦半島先端部の高浜町音海から高浜原発付近を避けて南下する音海―小黒飯の1・4キロ。
いずれも片側3メートルの2車線で、トンネルが全体の半分程度を占める。6月から測量調査、設計、用地補償を進め、来年度の本格着工を目指す。
県はこの4区間とは別に、敦賀半島先端部の敦賀市立石から日本原電敦賀原発の南東側に抜けるバイパス約0・5キロと、高浜町難波江―神野の県道を線形改良する約1・9キロの2区間も、2013年度以降に着手する。計6区間を8~10年で整備する方針。
また、国道27号から各原発につながる既存の道路では、11年5月に土砂崩れがあった敦賀半島西側の県道を含め計33カ所でのり面補強などの対策を施す。橋の補修・補強は、おおい町中心部と大島半島を結ぶ青戸の大橋(全長743メートル)など7カ所で行う。本年度から着手し、14年度までに完了する見通し。
総事業費は420億円の見込み。本年度着手する4区間の整備費300億円は国に全額負担を要請し、残りの120億円は関西電力と日本原電に協力を求めている。本年度の県の当初予算では国の原子力発電施設等立地地域特別交付金15億円と、関電と原電の負担金15億円の計30億円を計上している。
西山幸治土木部長は「予算執行がようやくできる状態になった。急ピッチで設計などを進め、求められる機能から考えても、できるだけ早く整備したい」と話している。
Posted by 大沼安史 at 02:32 午後 | Permalink
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