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2012-05-29

〔負げねど!フクシマ〕河北新報 ☆☆☆ 東北大・大学院生 高山あかりさん(南相馬出身)省エネデバイス開発につながる発見/◇ 理学研究科の博士課程3年 米学会誌に論文掲載 スピントロニクス――超高速、低消費電力の次世代電子素子の最有力候補!

 → http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120529t13017.htm

 東北大大学院理学研究科の博士課程3年の高山あかりさん(26)が、スピントロニクスの研究で新たな省エネデバイスの開発につながる発見をした。東日本大震災で実験装置が壊れ、福島県南相馬市の実家は福島第1原発事故で避難を強いられた。困難や不安を乗り越え、つかんだ成果は米国化学会誌に掲載され、所属する研究グループは「震災からの復興・復旧を世界に発信できた」と喜ぶ。

 スピントロニクスは、電子が持つ磁石の性質(スピン)を利用し、高性能な電子回路をつくる研究分野。スピンの伝達や制御をする際、抵抗による熱が発生しないことから、超高速、低消費電力の次世代電子素子の最有力候補とされる。

 高山さんと、指導する東北大原子分子材料科学高等研究機構の高橋隆教授(物性物理学)のグループは、半導体と重金属の接合面で、スピンの方向が重金属の表面とは逆になる「ラシュバ効果」が起きていることを突き止めた。

 効果は次世代の電子素子の動作メカニズムとして注目され、今回、半導体同士の接合面に比べて非常に大きいことも分かった。より小さな電力でスピンを制御することを可能にする。

 実験は、物質中の電子のスピンの向きや大きさを高い精度で検出できる装置を使った。高山さんの手作りで、世界最高レベルの性能がある。

 青葉山キャンパスにあった装置は地震の大きな揺れで壊れた。建物に入ることができず、装置の修理を始めたのは昨年4月に入ってから。3台の装置のうち2台を復旧させるため、1台を分解して部品を確保した。

 原発事故にも心が揺れた。高山さんの実家は、浪江町との境界に近い南相馬市の避難指示解除準備区域にある。両親と祖父母は、福島市に避難した。心配しながらも「家族が一番喜ぶのは研究を続け、良い結果を得ること」と実験を続けた。

 立ち入り制限解除によって家族は帰宅準備に入る。高山さんは「できるだけ片付けなどの手伝いに帰ろうと思う」と話す。研究にも「スピンには不明な点が多い。スピントロクスの開発につながる新たな研究成果を出したい」と意欲を見せる。

Posted by 大沼安史 at 03:23 午後 |

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