〔東京新聞〕千葉 手賀沼と印旛沼流域調査 水質・底質の放射性物質/◇ いまごろ……
東京電力福島第一原発事故による放射性物質の河川や湖沼への影響を調べるため、県は二十四日、県北西部の手賀沼・印旛沼流域で独自の調査地点を設けて水質や底質の調査を始めた。既にモニタリングを実施している環境省の調査地点に、新たに二十カ所を加え調査の充実を図る。
環境省の調査では、手賀沼西側に位置する大堀川の北柏橋付近の川底の泥から一キログラム当たり九七〇〇ベクレル(昨年十一月)、大津川の上沼橋で九〇〇〇ベクレル(二月)の放射性セシウムをそれぞれ検出。印旛沼でも、印旛沼放水路の八千代橋で七八〇〇ベクレル(同)が検出された。
県はこれら放射性物質濃度が高かった河川を中心に手賀沼、印旛沼流域で、それぞれに調査地点十カ所ずつを追加し、放射性物質の実態や移動の状況などを詳しく調べることにした。
手賀沼の十地点は六月下旬をめどに測定結果を取りまとめて公表する。印旛沼は七月上旬から調査を始める予定だ。県水質保全課は「放射性物質は水底にあり、現状では地上への影響はほとんどない」と説明している。 (小川直人記者)
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