〔世界の破局・4号機核燃プール〕ニューヨーク・タイムズ(26日付け) 「使用済み核燃料がフクイチの恐怖を燃え上がらせている」/14ヵ月も経っているのに、破壊された建屋の核燃料プールはプラスチックのカバーで覆われているだけ!/小出裕章さんの警告も報道!
ニューヨーク・タイムズ電子版が上記の見出しで、宇宙服のような防護服と防毒マスクをつけた細野大臣らの「視察」写真つきの記事を掲げた。
Spent Nuclear Fuel Drives Growing Fear Over Plant in Japan ……使用済み核燃料が日本の原発の恐怖を燃え上がらせている
これがタイムズが世界は報じた現実なのだ。
にもかかわらず、それでも「安全だ」を言い続ければ、世界は納得するものと思い込んでいる日本政府の無責任な浅薄さ。
それがこのタイムズの記事でも浮き彫りになった。
記事の本文の第2段落には、たとえば、こんな記述も!
事故から14ヵ月も経ったのに、膨大な放射性セシウムが充満した、使用済み核燃料で埋まったプールは、破壊された建屋の最上部フロアにまだ、乗っかっている。プラスチックのカバーで覆われただけで。
Fourteen months after the accident, a pool brimming with used fuel rods and filled with vast quantities of radioactive cesium still sits on the top floor of a heavily damaged reactor building, covered only with plastic.
記事には、小出裕章さんの発言も紹介されていた。
4号機は見るからに損傷し、使用済み核燃料プールを支えるフロアに至るまで、脆い状態にある。
そこから放出される放射性物質の量は、それがどんなかたちの放出であれ、途方もないものになりかねず、環境に直接、放出されることになるだろう。
“The No. 4 reactor is visibly damaged and in a fragile state, down to the floor that holds the spent fuel pool,” said Hiroaki Koide, an assistant professor at Kyoto University’s Research Reactor Institute and one of the experts raising concerns. “Any radioactive release could be huge and go directly into the environment.”
Posted by 大沼安史 at 08:51 午前 | Permalink