〔被曝受難〕福島民友 : 呼吸による内部被ばく、1年間で0.12マイクロシーベルト/◇ 福島大の渡辺明教授 呼吸による吸入量は年間15.05ベクレル
福島大共生システム理工学類の渡辺明教授は30日までに、福島市の同大屋上で観測した放射性物質の濃度について研究内容を気象学会で発表、一般成人が1年間に大気中から吸う放射性物質の濃度は15.05ベクレルで、呼吸による内部被ばく(吸入実効線量被ばく)は0.12マイクロシーベルトという研究内容を公表した。
渡辺教授は「安心・安全は各自が判断することだが、食品の安全基準値よりもかなり低い値となった」としている。
渡辺教授は昨年5月18日から今年4月12日まで、同大屋上に設置している「ハイボリュームサンプラー」と呼ばれる機器を使い、大気1立方メートル当たりの放射性物質の濃度を観測した。
同機器は1分間に700リットルの空気を吸入し、計測の結果セシウム134、セシウム137の合計で大気1リットル当たりの濃度は0.001786ベクレルだった。
渡辺教授は一日に成人が吸い込む空気量を22.2リットルと仮定し、大気中から吸い込む放射性物質の濃度を計算した。
また、同じ期間で花粉量と放射性物質の濃度の関連についても分析、「花粉の増加による放射性物質の増加は確認できなかった」という結果が出た。
空気中にある粒子の大きさ別に放射性物質の濃度を観測し結論を導き出した。(2012年5月31日 福島民友ニュース)
Posted by 大沼安史 at 02:57 午後 | Permalink
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