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2012-04-26

〔ENEニュース〕★★★ フクイチ放出放射能 日本人研究チームがウィーンの欧州地球科学連合総会で発表(その2)/「黒い雨」、地表近くの空中浮遊放射性物質を地面に 結果として当時の、「ハイリスク」地域で、(呼吸)被曝から日本(人)を‘救う’!/しかし、3月20日以降も、30キロ以遠地域では、日中の日射による放射性ダスト(塵)の風下への再浮遊、4月下旬まで続く

Yamauchi

 Study: Radioactive ‘black rain’ HELPED Japan after meltdowns — Substantial amount of fallout was floating near ground, and rainfall “ceased its re-suspension” — Area was at “High Risk” beforehand
 → http://enenews.com/march-20-radioactive-rain-reduced-japan-fallout-highest-risk-of-internal-dose-particularly-for-children-was-march-12-20-strong-re-suspension-by-wind-march-16-20

 スウェーデン宇宙物理学研究所のM・ヤマウチさんら日本人科学者4人のチームがウィーンEGU年次総会で発表した研究報告のアブストラクトには、さらに以下のように注目すべき結果が記載されている。

 ・ われわれは3月14日、及び同20日の放射性物質の降下状況を見るため、柿岡のPG(potential gradient=電位勾配)データと、他地点(複数)のデータを比較しました。

 ・ 柿岡の(沈着)降下物は地表風にもたらされたドライ(乾燥)汚染でした。それを除く、かなりの量の降下物が、地表近くを浮遊していたわけです。

 ・ その他地点の降下物は、比較的低高度の風によって運ばれたあと、雨によって降下したウエット汚染です。この場合、放射性降下物の大多数は地面に沈着しました。

 We compare the Kakioka’s PG data [150km SW of Fukushima Daiichi] with the radiation dose rate data at different places to examine the fallout processes of both on 14 March and on 20 March. The former turned out to be dry contamination by surface wind, leaving a substantial amount of fallout floating near the ground. The latter turned out to be wet contamination by rain after transport by relatively low-altitude wind, and the majority of the fallout settled to the ground at this time.

 ENEニュースは、他地域に降った雨を「黒い雨(‘black rain’)」と呼んで、これが空中に浮遊する放射性物質の大多数を地表に沈着させたことで(それによって土壌など地表は汚染されたものの)、その分、地表近くの「空気中の浮遊の継続(re-suspension)」という(呼吸などによる)被曝リスクが減ったとして、「黒い雨 日本を救う(‘black rain’ HELPED Japan)」と報じているわけだ。
 
 ENEニュースはこのニュース記事の中で、日本人研究チームが明らかにした、フクイチ発の放射能雲の動きについても、アブストラクを転載する形で報じているので、紹介しておこう。

 (1)3月14~15日には、放射性のダスト(塵)は地表近くの空気中を浮遊していたことが最もありうる。
      During 14-15 March, the radioactive dust is most likely suspended in the air near the ground.

 (2)3月16日の(日本時間)午前11時~午後4時までの間、汚染されていない区域から吹いて来た強風によって地表から吹き上げられたことが最もありうる。
      During 2-7 UT on 16 March, the radioactive dust is most likely blown up from the surface by the strong wind
from the non-contaminated area.

 (3)3月16~20日の期間、放射性のダストは空中に浮遊していたことが最もありうる。
      During 16-20 March, the radioactive dust most likely stayed re-suspended.

 (4)3月20日の雨によるウエット汚染から4月下旬の間、地表の放射性降下物は日中の日射による上昇気流で再浮遊し、風下方向に運ばれた。 
     After the wet contamination on 20 March until late April, the radioactive fallout on the ground are re-suspended during daytime by daily convection due to sunshine, and transported to downwind direction.

 (5)フクイチから30キロ以上の地域では、放射性物質の再浮遊は4月末で止んだことが最もあり得る。しかし、フクイチから20キロ圏内のデータはない。
     At more than 30 km distance from the accident site, the re-suspension most likely ceased by the end of April.
However, no data is available within 20 km distance from the accident site.

Posted by 大沼安史 at 04:02 午後 |

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