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2012-04-30

〔フクシマ・ノート〕 核事故とダウン症

 「チェルノブイリ」26周年――

 ベラルーシの被曝地でも、先天性の病気や障がいをもって生まれた子どもたちがたくさん、いる。

 「チェルノブイリの子どもたち」。

 先日、その子らの生きる姿と、米国の市民団体、CCI(チェルノブイリ・チュルドレン・インターナショナル)による、支援活動を追ったCNNの番組をネットで視聴していて、どきっとさせられた。

 気になっていた、ある先天性の疾患名が耳に飛び込んで来て、ショックを覚えたのだ。

 「やはり、そうだったのか……」と。

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 CNNのインタビューに応え、CCIのスポークスウーマンが挙げた、チェルノブイリの疾患の中に―― 「Down syndrome(ダウン症候群)」があった。

 ベラルーシでは、チェルノブイリ後、ダウンの子たちが生まれている……。

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 なぜ、「ダウン」というひとことに反応したのか?

 理由は、チェルノブイリ以前の核事故でも、被曝地でダウン症が多発していたことを、最近読んだ、ロザリー・バーテル女史の 『 No Imemdiate Danger? (今、直ちに危険はない?)』で知らされていたからだ。

 この本が出たのは、チェルノブイリの事故の1年前の1985年。

 だから、チェルノブイリの「後遺症」に関する記述がないのは当然だが、バーテル女史は1957年の英国・ウィンズケールと1979年の米国・スリーマイル島での事例を紹介していた。

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 ウラニウム火災を起こしたウィンズケール原子炉(プルトニウム生産炉)の立地点は、アイリッシュ海の沿岸。

 事故当時、対岸のアイルランドの寄宿学校にいた女生徒47人から、その後、6人のダウン児が生まれた。

 ウィンズケールから26キロ離れた英国のメイポートでも、8人。

 スリーマイル島原発に周辺では、事故後の1980、81年に、現場から320キロも離れたトンプキンス郡、およびブルーム、チェムングの3郡でダウン児の出生増が見られた。(同書204~205頁)

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 放射線が引き起こした染色体異常といって、たぶん間違いではないと思うが、心配なのは、それがチェルノブイリでも(当然ながら)起きていた以上、フクシマでも繰り返されるのではないか――ということである。

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 チェルノブイリではもちろん、ダウン症だけが発生したのではない。ほかにもさまざまな先天的な疾病・障害が起きて、それを「チェルノブイリの子どもたち」一人ひとりが、それぞれ一身に背負って生きている。
 → http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2012/04/the-legacy-of-c.html

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 この世に生まれてくることすらできなかった子どもたちも多い。

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 放射線に貫かれたそうした子どもたちのためにも、脱原発はわたしたちの絶対命題である。

Posted by 大沼安史 at 04:30 午後 |

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