〔死の灰NEWS〕 空間線量が低いからといって安心は禁物/薪の焼却灰からキロ10万ベクレル 「吸い込むと内部被曝」 仙台の津田和俊さんが測定・警告
河北新報 放射能と向き合う-仙台圏(1)知らせる/正確な測定値、冷静に → http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1090/20120228_02.htm
福島第1原発事故による放射性物質の飛散は、仙台市とその周辺でも不安を覚える人が少なくない。現状を正しく把握しようと自ら放射線を測定したり、農地の除染に当たったり。仙台圏で放射能に向き合う人たちを取材した。(夕刊編集部・横山寛)=4回続き
<地道な調査必要>
コンピューター関連の会社を経営する津田和俊さん(45)=仙台市青葉区=は昨年夏、高感度の線量計を購入し、放射性物質の調査を始めた。結果はツイッターやブログで公表している。
津田さんは、東北大大学院博士課程で原子核物理を学んだ核種分析と測定の専門家。東北大の研究グループとともに昨年7月、登米市で空間放射線量が高くないにもかかわらず、稲わらが高濃度の放射性セシウムに汚染された理由を調べた際、地道な調査の必要性を感じたという。
「稲わらは原発事故当時、水田で野ざらしになっていた。放射性物質が降り注いだ稲わらを集積したため、汚染が濃縮されたと推測できた。意外な場所や物が汚染されているかもしれない」
研究者の血が騒いだ。
「空間放射線量が低いからといって安心してはいけない。逆に気にしなくてもいい程度の放射能をいたずらに怖がる必要はない」と話す津田さん。だが、インターネット上にはいいかげんな測定値や放射能汚染の不安をあおるデマも掲載されていた。
自然界にはもともと、多種多様な放射性物質が存在している。空間放射線量や土壌、食品に含まれる放射性物質の値を「冷静に知らせるべきだ」と考え、データベースの構築などの本業に追われる中、道端や畑、山などで測定を続けた。
<汚染されたまき>
昨年12月から今年1月にかけては、空間放射線量が高い宮城県丸森町南部で、住民の協力を得て、まきストーブやまき風呂の灰に含まれる放射性物質を測った。
今季使われているまきの多くは原発事故当時、屋外で保管されたいた。焼却灰は肥料として畑にまかれる。林野庁によると、灰の重量当たりの放射性物質の量はまきの約180倍だという。
「まきが強く汚染されていると環境に与える影響は大きい」と考えた津田さん。室内に保管されているまきに線量計を近づけるとデジタル計の数字が跳ね上がり、「灰を調べると、放射性セシウムが1キロ当たり10万ベクレルを超えるものもあった」。
灰を吸い込むと内部被ばくにつながるので、住民自治団体を通じて注意を呼び掛けた。
今後は、家庭菜園土壌の放射性物質量を調べてみるつもりだ。
「施肥が不十分でカリウムが足りないと、植物はカリウムと性質が似ているセシウムを吸収してしまう。農家なら施肥量は十分のはずだが、一般の方は注意が必要かもしれない」
2012年02月28日火曜日
福島第1原発事故による放射性物質の飛散は、仙台市とその周辺でも不安を覚える人が少なくない。現状を正しく把握しようと自ら放射線を測定したり、農地の除染に当たったり。仙台圏で放射能に向き合う人たちを取材した。(夕刊編集部・横山寛)=4回続き
<地道な調査必要>
コンピューター関連の会社を経営する津田和俊さん(45)=仙台市青葉区=は昨年夏、高感度の線量計を購入し、放射性物質の調査を始めた。結果はツイッターやブログで公表している。
津田さんは、東北大大学院博士課程で原子核物理を学んだ核種分析と測定の専門家。東北大の研究グループとともに昨年7月、登米市で空間放射線量が高くないにもかかわらず、稲わらが高濃度の放射性セシウムに汚染された理由を調べた際、地道な調査の必要性を感じたという。
「稲わらは原発事故当時、水田で野ざらしになっていた。放射性物質が降り注いだ稲わらを集積したため、汚染が濃縮されたと推測できた。意外な場所や物が汚染されているかもしれない」
研究者の血が騒いだ。
「空間放射線量が低いからといって安心してはいけない。逆に気にしなくてもいい程度の放射能をいたずらに怖がる必要はない」と話す津田さん。だが、インターネット上にはいいかげんな測定値や放射能汚染の不安をあおるデマも掲載されていた。
自然界にはもともと、多種多様な放射性物質が存在している。空間放射線量や土壌、食品に含まれる放射性物質の値を「冷静に知らせるべきだ」と考え、データベースの構築などの本業に追われる中、道端や畑、山などで測定を続けた。
<汚染されたまき>
昨年12月から今年1月にかけては、空間放射線量が高い宮城県丸森町南部で、住民の協力を得て、まきストーブやまき風呂の灰に含まれる放射性物質を測った。
今季使われているまきの多くは原発事故当時、屋外で保管されたいた。焼却灰は肥料として畑にまかれる。林野庁によると、灰の重量当たりの放射性物質の量はまきの約180倍だという。
「まきが強く汚染されていると環境に与える影響は大きい」と考えた津田さん。室内に保管されているまきに線量計を近づけるとデジタル計の数字が跳ね上がり、「灰を調べると、放射性セシウムが1キロ当たり10万ベクレルを超えるものもあった」。
灰を吸い込むと内部被ばくにつながるので、住民自治団体を通じて注意を呼び掛けた。
今後は、家庭菜園土壌の放射性物質量を調べてみるつもりだ。
「施肥が不十分でカリウムが足りないと、植物はカリウムと性質が似ているセシウムを吸収してしまう。農家なら施肥量は十分のはずだが、一般の方は注意が必要かもしれない」2012年02月28日火曜日
Posted by 大沼安史 at 05:29 午後 | Permalink
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