〔被曝労働NEWS〕 作業死労災認定 大角さんの妻・カニカさん、再発防止求める /静岡
◇「もう亡くなる人いてほしくない」
昨年5月、東京電力福島第1原発事故の収束作業中に心筋梗塞(こうそく)で死亡し、「短時間の過重業務による過労死」だったとして労災認定された御前崎市の配管工、大角信勝さん(当時60歳)の妻カニカさん(53)が28日、静岡市内で記者会見した。
この日横浜南労働基準監督署から認定の通知があったことを明らかにしたカニカさんは、「死んだら知らない顔というのは悲しい。
もう原発で亡くなる人がいてほしくない」と話し、遺族への誠実な対応や事故の再発防止を求めた。【西嶋正信記者】
大角さんは元請けの東芝からみて4次下請けにあたる御前崎市内の建設会社の臨時雇いとして作業に当たった。
2日間で計4時間弱の作業だったが、横浜南労基署は24日、「防護服、防護マスクを着用した不自由な作業環境の中での不規則な勤務形態で、放射性物質が飛散する中での業務は精神的緊張を伴った」などとして、労災認定を決めた。
同原発の事故収束作業中、大角さんは初めての死者で、労災認定も初めて。その後3人が死亡しているが、労災申請はまだなされていないという。
信勝さんの死が労災と認定され、カニカさんは、「お父さんが死んだのは仕事のせい。やっぱり病気じゃなかった」と話した。
東電や東芝からは一度も電話がなく、線香一本あげてくれなかったという。
労災が認定されて遺族補償年金などが支払われるカニカさんは一時金を受け取ったら、カニカさんの母国タイで大角さんの墓を作り、正式に葬儀をしたいという。
カニカさんは今後、同原発内に常駐の医者がおらず医療体制に不備があるなど、安全配慮義務違反があったとして、提訴も視野に東電や東芝と損害賠償の交渉をする。
労災認定について東電広報部は「引き続き現場の作業安全に努める」とし、東芝広報室は「労災申請に関わる事実関係調査に誠意をもって協力した。認定内容を確認した上で、今後の対応を検討する」としている。
Posted by 大沼安史 at 03:59 午後 | Permalink

















