〔東京新聞〕 改選後初の東海村議会 議長、副議長に廃炉否定派
東海村議会は八日、改選後初議会を開き、ともに日本原子力発電(原電)東海第二原発の廃炉に否定的な村上邦男氏(63)=無所属、四期目=を議長、大内則夫氏(62)=同、三期目=を副議長に選んだ。両氏とも全議員による投票で過半数を獲得した。村上達也村長が「廃炉」を掲げる東海第二原発をめぐり、議会の対応が注目される。 (井上靖史記者)
本会議場で単記無記名で投票。全議員二十人の票すべて有効で村上議長、大内副議長とも十一票を獲得した。東海第二原発に肯定的で村上議長が所属する「新政会」(六人)と大内副議長が所属する「新和とうかい」(三人)に加え、鍵を握るとみられた公明党の二人が合流した。
投票結果から、通常採決に加わらない議長を除いても十対九となり、廃炉を否定する議員が過半数を占める構図になりそうだ。
投票後、公明党一期目の植木伸寿氏は本紙の取材に「村内には(同原発に)従事する人もたくさんいるので」と廃炉否定派に投じた理由を話した。
一方、無所属一期目で日本原子力研究開発機構職員の武部慎一氏は投票先を明かしていないが、他議員の投票行動などから当選した村上議長、大内副議長に投じていないとみられる。武部氏は「(特定の色に)染まらずに科学的に正しいであろうことを主張したい」として、会派にも所属しなかった。同機構から送り出された前任者は廃炉否定派に所属していた。
Posted by 大沼安史 at 04:33 午後 | Permalink

















