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2012-01-22

〔☆東京新聞・コラム〕 筆洗 「死神」

 22日付け → http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012012202000051.html

 落語『死神』の最後は、自分の寿命を示すロウソクが、燃え尽きそうになっていて、主人公がうろたえる場面。必死で別のロウソクに火を移そうとする

 ▼そこからサゲとなるが、「着火せず消える」のほかに、「着火するが消える」パターンで何種もの幕切れが考え出されている。例えば、故立川談志さんのサゲでは、折角ついた火を死に神がフッと吹き消し、不気味にニヤリと笑う

 ▼実際に聴いたことはないが、弟子の志らくさんのサゲも傑作らしい。着火するが、死に神が「今日はお前の新しい誕生日だ。ハッピーバースデートゥーユー」と歌うのにつられ、主人公が、思わず、フッ…

 ▼さて、笑い事でないのが原発の寿命の話だ。原発担当相は「原則四十年」と言ったのに、すぐ「実質六十年も可」という話が、政府から出てきた。その根拠は、地震国でもない「米国に倣った」というのだから笑止である

 ▼モノは大事に使いたいが、原発は無理して長持ちさせてはいけないシロモノの筆頭だろう。電力会社は認めないが、老朽化で危険度が増すのは当然。四十年でも怖いのに、強引に二十年分もロウソクを足されてはかなわぬ

 ▼ 大飯原発二基の安全評価に、バタバタと「妥当」の判断を示した件もそう。このまま「脱原発依存」路線を後退させ、安全を二の次に置くなら、現政権のロウソクの火もそう長くは持つまい。

Posted by 大沼安史 at 12:30 午後 |

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