« 〔東海アマ管理人氏・ツイッター速報〕 宮城県の汚染実態を現地調査 | トップページ | 〔フクシマ・東京新聞〕 フクイチ事故時 「緊急時対策支援システム」の非常(バッテリー)電源 未接続 SPEEDI予測に影響も 政府事故調に報告せず »

2012-01-19

〔フクシマ・東京新聞〕 再稼働条件の原発安全評価 大飯3、4号機「妥当」/「今日中に」聴取会強行

→ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012011902000050.html

 
 定期検査中の原発を再稼働する条件となる安全評価(ストレステスト)の一次評価で、経済産業省原子力安全・保安院は十八日、関西電力から提出された大飯原発3、4号機の評価結果は「妥当で安全性が確認できた」とする審査書案を発表。同日、専門家会合にこの案を示し、意見を聴いた。 

 安全評価は昨年十一月以降、これまで電力各社から原発計十四基の評価結果が提出済みだが、保安院の判断は初めて。意見聴取会は、傍聴者を閉め出し、別室のモニターで傍聴させる形となったため、再稼働に反対する市民らが会場に入って抗議。開催が三時間遅れるなど混乱した。

 関電の評価結果では、福島第一原発事故と同程度の津波や地震に襲われた場合でも、空冷式非常用発電機や消防ポンプの配備など、緊急安全対策で、想定する揺れの一・八倍、津波は四倍まで耐えられるとしている。

 保安院は評価結果を「妥当」とし、会合では「福島原発事故のような状況に至らせない対策が講じられている」などと説明した。

 保安院は今後、国際原子力機関(IAEA)から評価方法に関する助言も受け正式な審査書を作成。原子力安全委員会がチェック。最終的には野田佳彦首相と関係閣僚が再稼働の可否を判断する。

 ただし、地元自治体の了承が必要で、地元の西川一誠福井県知事は「安全評価だけでは不十分」との姿勢を示している。この日の混乱ぶりが、今後も後を引く可能性もある。

◆「今日中に」聴取会強行
 原発の専門家からの意見聴取会は、原発の再稼働への重要な節目となるとあって、再稼働に反対する大勢の傍聴者が詰めかけた。

 前回の聴取会で、傍聴者の一部が委員に詰め寄る混乱があったため、保安院は一般傍聴者の入場を禁止。別室で中継のモニターを見る形式にした。これに反発した傍聴者が会場になだれ込んだ。

 十数人の傍聴者は口々に「なぜ傍聴させないんだ」「こんな保安院に再稼働を決める資格はない」と、意見聴取のあり方や、聴取対象の専門家の中に原発関連企業から研究費を受け取っていた人がいることを批判。原子力プラント技術者の後藤政志委員が「仕切り直すべきでは」と流会を投げかけた。

 しかし、司会で東京大教授の岡本孝司委員は拒否。以後は退室を求める保安院側と原発反対派の間でにらみ合いが続く異様な雰囲気になった。

 その後、保安院は省内に別室を確保。委員を移動させた。説明に当たる保安院の職員と傍聴者がもみ合いになる一幕もあった。

 「今日やってしまいたい」(幹部)という保安院は、庁舎のエレベーターを止め、通報で駆けつけた警視庁丸の内署の警官隊を出入り口に配置。傍聴者を新たな会場に近づけないようにし、午後八時ごろ、審査書に批判的な後藤氏と井野博満東京大名誉教授の委員二人が欠席する中で聴取会を強行した。

 聴取会が始まると、保安院の担当者は淡々と評価報告書を読み上げ、「妥当」「有効」を繰り返した。

 この間、枝野幸男経産相は緊急記者会見を二回開き、「平穏に議論できない状況では、広く意見を求めるという聴取会の目的が果たせない」「ルールを守ってもらいたい」と述べた。

 井野氏は「原子炉の老朽化や、人為的ミスの可能性を考慮しておらず、審査は不十分だ。弱点を見つけることと、安全だから再稼働ということは別だ」と批判した。

Posted by 大沼安史 at 04:59 午後 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 〔フクシマ・東京新聞〕 再稼働条件の原発安全評価 大飯3、4号機「妥当」/「今日中に」聴取会強行: