〔フクシマ・東京新聞〕 井戸川町長 「これからは上を向いて」 双葉町250人 加須で新年 /「普通だったら、家族でこたつに入ってのんびり過ごしていた。教室の中では、そんな当たり前のこともできない」と唇をかむ人も
加須市の旧騎西高校で、原発事故で集団避難する福島県双葉町民約二百五十人が新年を迎えた。元日を町長室で過ごした井戸川克隆町長は「去年は一番底まで落ちた。これからは上を向くしかない。町民が早くほっとできるよう、年内には町の再移転構想を示したい」と語った。
町民同士が顔を合わせても新年を祝う言葉は少なかったが、同校では一日朝、だて巻きや昆布巻き、紅白のかまぼこに赤飯が添えられたお節料理風の弁当が配られた。関根香織さん(37)は「新年を感じられて本当にありがたい」とほほ笑んだ。
同校近くの玉敷神社へ初詣に訪れる町民の姿も。家族五人で避難する女性(44)は「いつか双葉に帰れますように」と願った。「普通だったら、家族でこたつに入ってのんびり過ごしていた。教室の中では、そんな当たり前のこともできない」と唇をかんだ。
町によると、同校に避難する町民約五百五十人のうち、約三百人は、福島の仮設住宅で暮らす親戚宅などで年末年始を過ごしたという。 (増田紗苗記者)
Posted by 大沼安史 at 02:26 午後 | Permalink
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