〔毎日新聞〕 砕石検査、依頼5倍 「安全確認を」業者切実--福島
福島県浪江町の砕石を使った建物などから高い放射線量が検出された影響で、福島県内の放射線検査機関に砕石やコンクリート片の検査依頼が相次いでいる。以前は食品や工業部品が主流だったが、今はほとんどが砕石に。依頼は5倍以上に膨れ上がり、群馬県や宮城県でも増えている。背景には国がまだ出荷基準を示していないことがあり、業者は独自で「安全」を示そうと必死だ。
福島県郡山市の試験研究機関「県ハイテクプラザ」。砕石やコンクリ片に関する検査依頼はこれまで1日3~4社程度だったが、今月15日の問題発覚以降は相談も含め20社近くからあり、検査の予約は2月中旬まで埋まっている。検査に訪れたいわき市の砕石会社は「取引先から線量データがほしいと言われた」と話す。
県内の34砕石業者が加盟する県採石業協会は各業者に対し、出荷前に自ら線量を測定し取引先に伝えるよう通知。同協会は国に安全基準の新設を要請してきたが、問題発覚から10日以上が過ぎても基準は示されていない。
業者には取引先から「おたくの石は大丈夫か」との問い合わせが次々と寄せられるという。
県外でも、検査の動きが広がる。群馬県立産業技術センター(前橋市)には15日から10日間で、砕石会社など34社から計118件の申し込みがあった。昨年4月から昨年末まで検査したのは約200件で、「こなしきれないほど」と悲鳴を上げる。宮城県の検査機関でも1週間で2社だった申し込みが、先週は12社に急増したという。
工業製品の放射線量を測定する東京都立産業技術研究センター(江東区)にも砕石業者からの依頼が数件あり、「これまで砕石は調べていなかったが、検査できるよう検討したい」としている。【宗岡敬介、蒲原明佳、鈴木梢記者】 2012年1月27日 東京夕刊
Posted by 大沼安史 at 04:39 午後 | Permalink

















